そう、うちの職場はハラスメントで溢れるような環境に
いつしか
なっていたのだ。


人間が未熟だからなのか
忙し過ぎるからなのか
人間性なのか

不機嫌ハラスメントが蔓延る。


周りを気遣いながら働いていたある日

管理薬剤師の立場の人間が
新人の子に
怒鳴るように物事を言っている
その現場を目の前で見て

思わず
『そんな言い方無いでしょう?!』
と大きな声で注意した。


すみません、ごめんなさい
と謝られたが
忙しくてテンパるとすぐコレ。

勘弁してくれよ。

まだこの人間には話が出来たから良いが
その他にもっと手に負えない人物もいた。

更には、そういう状況をうまく飲み込めない
空気の読めない社員もいた

(マジ、いつまでこんなに背負ってやっていくのさ、私。)


毎日毎日忙しいときは処方箋を何枚も1度に対応する


小児科の粉をまいて、液体作って、軟膏混ぜて
それやりながらレセコン打ったり

もうありとあらゆる事に目を光らせて ずっと走り回っていた


それでもさ〜
全く何にも気付いてくれない社員て居るのよ
すぐ後ろに患者さんがみえていても無視。
聞こえてないの?チャイム聞こえてないの?

何ナノ、あれ。わざとなの?

わざとじゃないの知ってるよ、
歳を取るとそうなっちゃうの?

違うよね?


もう何が何だか分からないうちに
毎日が終わる

そんな日々だった









小さな職場だから
特に薬局とは、大手の調剤薬局でない限りは
ほとんどが狭い世界で狭い空間で
ほぼ変化の無い人間関係の中で空気感良く働いていかなければ
なかなか厳しい職場環境になってしまう

実は恐ろしい空間になりうる場所なのだ。


私は実はこれまでにも何度か転職を考え、それでも留まりつつ
時々、単発派遣薬剤師で働いて、他の職場を見てきた

一発で大体の人間関係や空気感は読める
これだけ働いてきた、たくさんの人間を見てきた
一瞬である程度は見抜ける力は備わっている。
言葉の使い方、トーン、顔、
オーラは全部伝わるものだ。


どんなに忙しくても終始、にこやかな薬局さんもあった、それには驚いた。そう経験してきた薬局の中では一番多い処方箋枚数を受ける薬局なのに。
何故だろう?とよくよく観察していると
薬局のトップの方がとても穏やかで
人思いなのだ。

凄い……こんなに忙しくても、素晴らしい。

人は余裕の無くなった時に本性が出る


もー、本当に、何度となく
うちの薬局でも
どうにかそういう研修を受けさせたりしてくれよー
と思っていた

社会に出た事のない人間ばかりだから
どうしても視野も狭くなり
感情のコントロールさえ出来ない人間がウヨウヨしている
そんな空間にずっと居ることが当たり前になっていた 




自分も過去にコントロール出来なくなった時も数回あったから
それは未熟だったと反省し、ずっと周りを気にかけ

特に新しく入ってきた子は大切にしたいと思って接していた

それなのに、そんな空気関係なく、気分次第で動いている社員達。

それでもよ〜
長く働いてるあんたらよ〜
少しは直してくれよっ!!

心の声はどんどん大きくなる私。

耐えられる訳ないんだよな。

そうだよな。


独り言と共に過ごす毎日






お弁当が喉を通らない

こんな事も普段全くない事だ。

異常だった。

退職を伝えよう。
そう決めて
上司に電話を掛けた。


職場の人間、同僚の人間とは正直、もう誰とも話したくなかったのだ
その仲良しの子以外とは。

私は限界まで我慢をし続けてしまっていた。
この環境に、この仕事量に。この精神的苦痛に。

仕事は我慢料だから
という言葉を胸に無理矢理毎日通っていた。
いつからこんなに重い気持ちで身体を引き摺るように運んできていたのだろう?


全てに気を遣っていた
全てを背負っている感覚だった
仕事は気付けばどんどん自分に集まってくる
頼ってくれるのは、有難い
それでも気付けばそれは重荷となる

もっと前にいえば良かった

でも耐えていた。
私はずっと言いたいこともやってほしいことも言えずに
耐えていた。というよりも、そもそもに於いて
この仕事量をこなせる人間が居ないと私は感じていたから
誰にも甘えられなかった。


不公平感満載だった、

仕事の出来る人間、マトモな判断の出来る人間に
負担のかかる構造。

私が入社した時から変わらない構造


それなのに、私は高待遇だから。
ただ、それだけで、耐えていた。 そう、もう割り切って耐える仕事になっていた。


このまま耐えて耐えて耐えていけば……