戻れない



そう決めたら早かった


いつもの癖で頭が物凄い回転速度で回り始める

退職するとなったら、まず先にコレをしておかないと 噂になって会社に行ったら

周りから質問攻めに合うぞ 

と考え


先に荷物を引き上げることにした。



私の精神状態は瀕死MAX


誰とも話したくなかった


開局前に出向き


もう既に整理していたロッカーの私物を全て引き上げ


私が持っていたセキュリティの部類は全て返却した.

だって

こんな職場ダヨ?


万が一、何かあって

鍵持ってたじゃないか?とか巻き込まれても嫌じゃない?



そう、もう最早、誰も信じられなくなっていたのだ。


長年、一緒に働いてきたメンバー

それなのに

こんな事になってしまうこともあるんだ。



本当はもっと早く

対処出来ていたら良かったのかもしれない


だが全てがもうこの日の為に動いていたのではないか?というくらい


今は思う









休みに入った日の数日は
何をして過ごしたら良いか分からなかった。
 
毎日毎日、家に居ると辛くなる
朝も涙が出ることや暗い気持ちで目覚める
夜が明ける朝が怖い

日中も生きているだけで精一杯

そんな気持ちで毎日過ごしていた

満開の桜も

曇り空の気持ちで眺めていた。

それでも……
兎に角、どこかの桜を見に何とか出かけていた。


せっかく頂いた休み    

だけれども
あと何日したら復帰しなきゃ いけない

そう考えると
とても耐えられるものでは無かった


限界を超えた心は
もうとっくの塔にそこに戻る意思など持って居なかったのだ。


家族にも相談した。

でも答えは見えていた。

すでに私は壊れていたから。

そんな状態で仕事へ戻らせられる訳がない。



戻ってしまったら今度は本格的に
自分を戻せない所まで落としてしまうよ?


そう
言われた。


私自身も分かっていた


もう戻れない。



結局、人手不足に加えて 

私の休業


会社は意地で人員を用意してくださった


有難い対応であった。




しかしながら

休みに入るまでの約1週間は地獄だった


何とか仕事はするが 時に動悸もでる


気を遣ってくれるスタッフもいたが

全く気遣えない同僚もいる

別に気を遣ってもらうなんてことは期待はしていなかったが。



私は指折り休業に入る日を数えている状態なのに

タイムカードを切るギリギリの1分前でも平気で

投薬へ行かせる社員


ほんっと

いい加減にしてくれ!そこまで忙しくないんだから代わってくれ!


と思いながら



私の状況を悪魔のような心で接してくる社員とは

もう分かり合う事は無いだろう。

私は代わってくれ、というより自分が飲み込む方が楽だから

そうした


余計なエネルギーは使いたくなかった。



そして

いつか、そうした行いは貴方に返ってくるだけなのだから。 

(こうした事は因果応報で必ず起こります)


残り僅かのエネルギーで

休みまでを

淡々と1日1日過ごした。



不思議なもので

休業に入るギリギリの日に

伝えてもいないのに

馴染みの患者さんが来てくれたりした。


これから休む等も何にも言えなかったけれど

馴染みの患者さんは

実は私の異変にずっと前から気付いてくれていた


私自身は全く気付いていなかったのに。




「あんまり無理しちゃダメだよ?」

「真面目に仕事してるから、見てると分かるんだよね」


この数カ月、何回も声掛けられてたよね。


感謝してます。ご挨拶も出来なくてごめんなさい。そう思いながら

私を指名してくださっていた患者様方へ

心からの感謝の気持ちをずっと伝えたい。