話は戻る

上司へ退職の意向を伝えたところ

身体が一番だから、と仰ってくださり
1度は承諾頂いた。
あまりに急な事で迷惑をかけたと思うが

自分の身体、命には変えられないものだ。


この時の判断は間違っていなかったと今でも思う


そして、律儀な私は
しっかりとその上の会社のトップにも
連絡を入れた。

それが筋だろうと考えたからだ。


しかし、それが間違いだった。


ここまで書くとよっぽど酷い薬局に居たのではないか?と思われるかもしれないが


何年か前までは

とてもよい空気感で過ごせていたし、もっとコミュニケーションも取れていた。


それがいつからか、出来なくなっていた。

どこから崩れたのかも分からない。

ただ、1連の仕事の流れを乱すような存在が1人でも存在してしまうと、難しくなるのだろうと思う。

私はいちパートでしか無いので、言わなかったが、

どんなに人柄が良くても、この人を採用するのはちょっと、

と思った人が1人存在する。


こちらがどう教育しようが

どうやっても育たない能力というものがある。

その人の特性であるから仕方ないとはいえ、会社の仕組みとして、それを仕事の流れが壊されないように作り替えられてはないところへ

あとは現場任せで

いつも放り込まれてくる。



それでも

うまくやっていかなきゃならない


我慢の積み重ねで働いてきた

ということだ。



他の皆はどう思っていたか知れないが

 

この特性を持つ社員が

人とおしゃべりしているだけでお給料がもらえる 


そう発言していたのを聞いて

私は唖然とした。


どう考えるかは人それぞれだが



やはり私のセンサーは間違ってないな、と思った

そんな志の人と一緒に働いていられないよ。



それでも

我慢、我慢、我慢


人は人


そう思いたかった。


思えたら楽だったのだろう。






逃げるように引き上げた荷物と私。
とりあえずのミッション達成。

心が落ち着いてから
上司へ連絡しようと考えていた。

しかし、時既に遅し。

伝えた時の電話越しの声は明らかに震えていた。

え?何で?


そう思いながら
何となく仮説は立った


恐らく、朝の一件を見ていた誰かが
上司へ真っ先に報告したのだろう。

勝手に鍵を置いて、荷物を引き上げていきましたよ、 とかね。
それも恐らく半分は面白がっていたのだろうと思うこと、そしてチクる事で私が貶められていくことを楽しんでいたのではないだろうか?


まぁ真実は不明であるが

この一件で人間の本性は透かされる

誰1人私の体調の事を気遣う者など存在しないのだ

そんなものだろう。
私は気付き始めていた

いや、もうずっと前から気付いていた

表向きは働きやすくしてくれたり、融通もきかせてくれて
有難かったが
結局は会社の良いように使われる駒なのだ。



通常の私であれば
いち早く、上司へ連絡していた事だろうと思う。
全てが先読み出来る性格だ。先回りして仕事をするタイプだ。

でもこの日の私は特殊だった。


心の平穏を保つまでに何時間も掛かるのだ。
電車に乗るだけで動悸が止まらない。
ずっとそんな激しい緊張感や自分でも扱いきれない自分を抱えてでも

自分を
そこから救い出すしかなかったのだ。


誰に何と言われようが
私は私を助ける。

それが私のミッションだった。