有名なシェークスピアの言葉です。「人生には幸も不幸もない。起こった事実をどう見るかである」は受験にも同じことが言えます。我々は仕事として生徒を合格に導くわけで、それに全力を尽くすわけですが、他者というものはそう簡単には変えられません。怠け癖のある生徒は隙を見つけてはサボるのです。自分を変えることは簡単ですが、人を変えるのは非常に難しい。その為に教師は生徒に行動で示さなければならないのです。何でも知っていて尊敬できるとか、誰よりも勉強に真摯に向き合ってるとか、今は分かりにくいにしても理解させようと懸命であるとか。そうした熱意は徐々に伝わり、この先生の言うことなら信じて頑張ってみようと思ってもらうことが大事です。ただそれでも勉強そのものにいつまでも関心がなく、常に後ろ向きな人間は努力ができなかったり、または能力は高いけれどそれに胡坐をかいて適当にやり過ごす人間は、どこかでちゃんと失敗して不合格をもらった方が長い人生において良い教訓になるのではないかと時折考えます。挫折を味わうことは決して悪いことではないからです。
長年講師をしていると、高校受験で失敗したものが大学受験で、もっとレベルの高いところに合格する姿を沢山見ました。挫折が彼らを目覚めさせたと言ってもいいでしょう。しかしそのような生徒は、高校受験をサボったわけではなく、むしろ本人なりに一所懸命頑張った生徒の方が多いように思います。挫折を良い経験にするかしないかも本人次第なのです。一見不幸に見えることは必ずしも人生全体において不幸とは限らない。少々失敗したからといって自棄を起こさず、前を向いてまた頑張ることが大切ですね。