語彙力の低下 | メガネ先生のブログ

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先日、生徒から「玉の輿に乗る」という言葉を初めて知りましたと言われました。高校3年生です。今更驚きはしないものの、ため息の出る日々です。「禍福は糾える縄の如し」だの、「出藍の誉れ」だのといった難しい言葉を知らないのは仕方がないのですが、日常会話で出てくるような簡単な表現や言い回しを知らないと読解問題では相当苦労するだろうと思います。当該生徒は理系なので国語を受験に使うことはないのですが、もはやそういう問題レベルではない。エントロピー、カタルシス、などの理系ワードも現代文ではよく出てきますが、全く知らない話題では前後の文脈があっても理解するのは容易ではなかろうと思われるからです。

今後社会に出て契約書やら誓約書やら、様々な書類を提出するわけですし、このままでは大学でレポートを出すことですらまともなことが書けるのか不安になります。

文章を0から書き上げるというのは慣れが必要ですが、英語で4技能を求める割に、文章を書きあげることを中高生に求めることは少ないです。勿論添削したり、何十人もいる生徒の書き上げたものを全部読むという作業は非常に大変なので、更に間違った表現を直すとなると想像するだけで恐ろしいことになります。

教室では総合型選抜入試で小論文の対策を行っているので、文章の構成から指摘をして訂正しますが、同じ表現を何度も使ったり、結論を補強するための考察が全くないなど、スカスカな内容のものしか書けない生徒が大半です。これは圧倒的に文学に触れていない、言葉を選ぶという重要な試行錯誤を踏まずに、わかりやすい会話でのコミュニケーションに偏った結果でしょう。

三つ子の魂とは言いますが、若い時に吸収した言葉や表現はなくならないものです。そして国語ほど上達するのが難しい科目はないように思います。