ずっと読みたかった!!!
ついに借りました~~!!!
(*^▽^*)
個性ってなんだろう、
変態ってなんだろう、
人を好きになるって、どういうことだろう、
それって自分の足りないものを相手の中に見出すことなんだろうか。
だとしたらそれは、独りよがりな気持ちなのだろうか?
でも相手を求める気持ちも同時にある
思春期故、なのか?
あらすじは…
中学生の春日少年は読書が大好きで、ボードレールとかランボーとか
読んでいる、文学少年。
実は彼はクラスのアイドル、佐伯さんに憧れている。
ある日彼はちょっとした出来心で佐伯さんの体操服を盗んでしまう。
それをクラスの嫌われ者の女子、中村さんに見られ、「契約」を結ぶ…
「クソムシ」
の意味をずっと考えていました。
「クソムシ」…中村さんや春日が
嫌う対象。
(3巻)
この2つをまとめると、「クソムシ」って世間に「ありふれた」常識、恋愛みたいなものを指すのかな?
なんとなく恋愛して、結婚して、子供が生まれて。
主人公や中村さんはこういうものに嫌気が指しているのかなあ。
錆びてゆく町の中で。
錆びた町。
狭くてどこにも行き場のない町。
中村さんも自分を「クソムシだ」と言う。
はみ出したくても、ただそれは他の人と違う方を向いているだけ。
虚しい…と
心のどこかできっと思っていたのでしょう。
そんな自分が嫌いなんだと思います。
「私は消えてくれないから」
という台詞があったので。
個性とかって自分でいうものじゃなくて、周りが勝手に言うものかなあ、と思っています。
自分でプロデュースしたものは洋服を着ているように着飾っているだけで、
「こう見られたい」というだけなのかなあ。
http://ameblo.jp/09130531/entry-11251000825.html
(☝前に個性についてちょっとだけ考えたことがあります。詩みたいなのでスルーしても問題ありません。)
かといって「サブカル系」って言葉みたいに、
周囲が漫画、ゲーム好きな人を、ちょっとバカにする風潮も嫌な感じがしますが…
中村さんは春日のこと、最初は興味の対象だったけど、
徐々に好きになってる気がするのです。
単なるおもちゃじゃなくなってるというか…
春日は「好きだ」
とは言ってるけれど、
中村さんの指示に従って変わったことをして、自分も特別な存在になりたいという思いの方が
強い気がします…。
読めば読むほど、この二人の関係について考えてしまいます。
表情で物語っているから、どういう気持ちで
春日が中村さんに「好きだ」って言ったんだろう…とか
想像すると面白いです。
この人の作品で、他は
「僕は真理の中」、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を読みましたが、
表情の細かさ、ストーリーの点で断然「惡の華」が面白かったです!
「真理」の方は、主人公のオタク設定が割とテンプレで、「きれいな女子高生に憧れるオタク」
みたいな像がはっきりしていて、漫画設定を感じてしまいました。でもまだ2巻だからこれから面白くなるかもしれません…
女子高生、真理にも何か秘密があるようです。
ほんのちょっとだけ、「デビルエクスタシー」もかじりましたが、
結構エロめで全然作風違う感じでした(笑)
ギャグ?エロ?ホラー?恋愛?どれに行くかわからない…(笑)