幼少年期の生き物を育てる機会 -5 | シリーズ~心の彩り -1

シリーズ~心の彩り -1

日々の暮らしに垣間見える様々な心の彩りをミニ・シナリオ交え「えっ!そうなの…なるほど!」をミッションに、時に心和む季節の彩りも挟みながら綴ってゆきます。
子育てや介護疲れなどを感じている方々がお訪ね頂いたことで、多少でも解消の糸口に繋がれば幸いです。

 

 

 

    著者が岡山の県北で暮らした中学二年生までの幼少年期に農家の方々が作物を育

   て収穫に至る実態を目の当たりにし、そして農作物だけに留まらず農作に貢献する

   動物たちの生き様や野山に生息する虫の様子も身近に見て過ごし、自らも犬や猫、

   鶏など細やかながら育てた経験など当時を振り返りながらあれこれを綴って来まし

   た。当ブログをお訪ねの皆さんの中にも或いはそうした経験をお持ちの方がきっと

   いらっしゃることでしょう。

 

               うさぎクッキー牛猫チューリップ紫チューリップ赤チューリップ黄鳥ねこクッキーかたつむりびっくり

 

    顧みれば、幼少年期ながら著者が実体験として最大に得たことは「生き物への慈

   しみ」であったと今は思う次第です。この夏も、街路を往く途中で一瞥して通り過

   ぎる人もいますが、鳴き疲れ命果てた元来命短いセミが転がっているのを何回か目

   の当たりにし、通る人に踏まれないようにその都度拾い上げ「よく頑張って鳴いた

   ね」と呟きながら街路の草むらへ戻したことも少なくありません。

    それは生い茂った木の根元に産み落とされた卵から長くは数年近くも地中に眠っ

   ていて、やがて孵った幼虫が更に蛹(さなぎ)になり、程なくして成虫し蝉に至る

   様子を何度も目の当たりにしていればこそ、僅か一週間そこそこの寿命であること

   を知っていればこそか、と思います。

    今こそ命ここぞとばかりに鳴いてうるさがれる「油蝉」に「ミンミンゼミ」、そ

   してつくづく儚い命を達観したかのように奏でる「つくつく法師(ほうし)」から

   自らの命を悟ったように鳴いて見せる「蜩(ひぐらし)」など、私たちの暮らしに

   根付いている生き物は幾多となく周りにいます。そしてどんな生き物にも命生まれ

   出でているからには、彼らがそこに自由に生きる時間があります。しかし、それは

   時として自らの命を守るために防禦すべく危険に遭遇した際には向かい合った他者

   へ殺傷に及ぶこともあります。ですが、その際に決して用具を用いてこれに及ぶこ

   とはありません。

 

                 いちごいちごいちごクローバークローバークローバーてんとうむしてんとうむしヒマワリヒマワリカエル

 

     話題は飛躍しますが、目を大きく転じれば二年近くになるロシアによるウクライ

   ナ侵攻、そしてハマスによるイスラエル駆逐の為か中東で突然の攻撃が生じていま

   す。有史以来続いていることとは言え、世界各地で同じ人間でありながら命を脅か

   しあう実態に私達人間の気付き得てない愚かしさを思い知らされます。主義主張の

   前に、争いのリーダーを取り巻く人たちの中に生き物としての慈しみの心をしっか

   り持ち合わせていれば少しでも人間同士の命を脅かす争いは消えてゆく筈と密かに

   思うのですが。

    フランスの哲学者パスカルが説いた「人間は考える葦である。」、その一面を未

   だに悲惨と言う方向でしか進み得ない世界の今、嗚呼やんぬるかな!でしょうか…。

 

               鉛筆💦…!!OKコーヒーホットケーキコーヒーウインク