テーマに掲げた「心の彩りを映すストローク」は、或いは抽象的な捉え方と受け取
られかねませんが、ちょっと振り返ってみますと私たちの普段の暮し或いは職場等に
あって向かい合った人へ接するに際し、いつも好感を抱かせる方のことを思い出して
みてはいかがでしょうか。
和かい眼差しに始まり温もり伝わる言葉、そしてどことなく優しい仕草や態度など
から、職場での仕事であっても何となく会話を続けたくなる雰囲気を持っている人が
皆さんの中にも必ず一人や二人おられるでしょう。心の彩りは時と場面によって様々
に様相を変えて行きますが、それに反応して行く自分を顧みれば自身の育ちの過程で
身につけた親子コミュニケーションに根差していると言っても過言とは言えないでし
ょう。
「笑う」と言う言葉があります。その笑うと言う言葉をちょっと辿ってみますと、
笑う場面には「爆笑」に始まり、「大笑い」「高笑い」「頬笑む」「微笑」に至り更
には「苦笑い」まで行き着くでしょう。
当ブログをお訪ねの皆さんには、最近「爆笑」や「高笑い」された方がいらっしゃ
るでしょうか。残念ながら昨近はコロナ禍収束に向かっているとは言え、マスク着用
の方も未だ多々いらっしゃる中で口を開けて大笑い等のシーンは家庭の内外でも少な
いかもしれませんが…。
ところで、著者が笑うと言う言葉で思い出すのが昭和の一時期にブレークした人気
アイドルグループ・キャンディーズの歌った「微笑み返し」。
1978年の解散に先立ち、グループのラストソングとして歌い上げミリオンセラーに
もなったこの曲はそれまで一緒に暮らしていた年下の彼氏と別れることを決断し、住
まいの引っ越し場面の様子が唄い込まれていて、その歌唱の最終節には
🎵 お引越しのお祝い返しは
微笑みにして届けます 🎵
とあります。
ポップ歌謡の楽曲に多くの作詞を提供した阿木燿子さんのこの歌詞に登場する「微
笑み」は別れを前提としながらも慕う年下の彼の独り立ちを後押ししなければならな
いと言う、何とも複雑な心の思いを包みつつ彼女たちはリズムに軽やかに乗せて歌い
込んでいるではありませんか。
当に「心の彩り」を表していると著者自身は受留めた次第です。そしてあらためて
私たちが日々の暮しに見る心の彩りにこそ、喜怒哀楽が常に散りばめられていること
を思うと、次世代更には次々世代を担う子こどもたちの為に子育て期にあるパパ・マ
マに限らず周囲の私たちも又日々の暮しの中で子どもたちに向けたより温かく楽しい
彩り映すストロークへ今以上に努めて行こうではありませんか。
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