変わっていく、家族〜その149〜 | ぽんこたつ欲しいみかんの毎日気分は凸凹~生きてるからこそ~

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母の介護、父の死をきっかけに2016年にうつ病になったことから、転職を繰り返し、仕事社会から離れて今は生活保護で暮らしています。家族のこと、日常の出来事、病気やメンタル、伝えたいことや空想、情報など思うまま綴るまとまりのないブログです。

今日を、迎えられたことに、感謝。



過去のことを振り返るブログを書いています。



ご興味のある方は読んでみてください。



2015年7月頃の話。



先日、職場にある新聞に、将来的に介護職員は大幅に減るという記事がありました。

それは高齢者の増加だけではなく、離職率の高さからも考えられるらしく………


正直、ぞっとしました。


介護サービスは、施設での利用から居宅での生活が出来るように移行されようという動きがあるなか。

介護職員が減り、足りなくなればどうなってしまうのか?

きっとそこには、ヘルパーさんも含まれているだろうし……。


ちょうど1年前。


自分は、父の入院先の病院で父の介護認定調査に立ち会っていました。


それは……今思えば無意味なものになってしまいましたが、父が自宅で生活出来るならば、絶対に必要な事だから。


そして、そうなった場合、自分は本当に相方と別れて両親の事をみなくてはならなくなるかも知れない………


決心や覚悟も出来ないまま……


父は、そのたった2週間後に亡くなってしまいましたが、やっぱり生きてて欲しかった……



だけど現実は。


両親の介護なんてとても無理だっただろう……情けないけれど。



…そういう人達が、たくさんいて。

これからも確実に増える。


働きながら、それは大変なんて一言では済まされない。

気が狂いそうになる、いや、狂う……


身体だけではない、精神も病んでいる人が多いから。

毎日相手をする家族の負担。


これは、経験した人にしかわからない。


相変わらず企業の体制は悪くて。

家族と企業の板挟みになる人の辛さ、

悪い事をしている訳ではないのに、肩身狭くなる、あの居心地の悪さ。

休んだ分だけ、仕事で取り返さなくてはならないという、プレッシャー。


介護サービスや、施設、ケアマネさん、役所の担当者。

どのくらい、助けられているか……



自分は、その性格からか、人の話を聞く様子を見て、介護の仕事に向いてるのでは?と言われる事があります。

仕事探しをしている時、そういう仕事も視野に入れました。


しかし。


母に、それだけはお願いだからやめてくれ。

そう、懇願されました。


母は、倒れる前まで老人ホームでヘルパー的な仕事をしていたから。

パートでしたが、その大変さ、辛さ、不愉快な思い………散々聞かされてきました。


体力だけではない。

限度なしのサービス精神。

これがなければやっていけない。


どんなに心を込めても。

それがかえってくるものではない。

むしろサービスに限度はなく、やってあたりまえ。

ましてや、嫌がられること、怒られることもしょっちゅう……

見返りを求めてはいけない。


難しい………

給料も安いということもあいまって、特に若い人はすぐ辞めてしまう。


そんな話も聞きました。


プロでも大変な事………


出来るだけ居宅で。


そうなれば、家族の負担は増えるばかり………


事情を抱える人ほど、肩身狭く、働きづらく、生活さえ、苦しくなっていく……

自分が今まで経験したレベルは、まだマシな方かも知れない…


だけど、こんな世知辛い社会の犠牲者のひとりでもあるから、不安でならない。


本当に、加速する高齢化社会にこの介護問題、そして福祉や介護関係の仕事をする人達の問題。


政府にも、企業にも。


もっと真剣に取り組んでほしい。




次に倒れるのは。


介護をしている家族かも知れないのだから。