経営コンサルタントというと、数値化された指標をもとに、
「ここに無駄がある」
「なぜ、この数値がこんなに悪いんですか!」
などと細かく指摘する人という印象を持たれがちです。
中には、リストラをしにきた人という印象を持たれる方もいらっしゃるかと。
特に私は、「業界の常識は非常識」などと公言しているため、
初対面の職人さんなどからは、恐れられているようです。
でも、間違わないでください。
私が否定する業界の常識とは、
「職人はいらない」
「無駄を削れ」
「パート・アルバイトで充分」
「マニュアル化・標準化」
といった、この20年くらいの間の常識のこと。
その辺は、過去のブログをお読みいただいてもお分かり頂けると思います。
そもそも、菓子専門店の売上不振は、
地域の人口減少、高齢化、消費志向の変化、競争の激化などによって起こっているのであって、
職人の存在がマイナスだったからではありません。
なのに、その責を職人だけに負わせ、
「誤った無駄・コストの排除」を行うことに終始したため、
完全に戦う力を失ってしまったのです。
間違いなくこれからの菓子専門店には、
「職人の力」が必要であり、
職人がどこまで手間を掛け、質の高い菓子を作るか?
が大事になってくると思っています。
だから、
和菓子屋さんには「上生菓子」を強化しようとオススメしていますし、
洋菓子屋さんは「オーダーメイドのデコレーションケーキ」に力を入れる必要があるとお伝えしているです。
今こそ、職人の価値を前面に打ち出し
そのこだわりによって新たな価値を提供する必要があります。
職人の皆様!
是非、今こそ自身の存在に誇りを持ってください。
長年菓子を作り続けていることに自信を持ってください。
自らの技術力こそがこれからの大事な武器であることを認識してください。
これが私の職人に対するスタンスです。
間違いなく、これは永遠に変わらないと思います。
職人のこだわり
職人の技術力
職人の経験
こうした武器を上手に生かすことで、
自店の存在意義を高めていっていただきたいと思います。
〈鈴木〉