以下の話は、

以前からずっとお伝えし続けていることですが・・・

 

今、菓子専門店が意識すべきは、

  「裾野」を広げて面積(売上)を増やすことではなく、

  「高さ」を高くしておくこと。

だということ。

 

多くのメーカーは、

 「(価格を)高くする」と売れなくなる ⇒ 売れなくなると生産性が落ちる

ということで、価格を低く抑えてきました。

 

ところが、

 1個当たりの粗利が下がった分、数を売らなければならなくなります。

 この事態は、自店だけでなく、世の中の菓子店が皆同じような状態になります。

 その結果、皆が今まで以上の数を製造・販売する様になります。

 

残念ながら、人口減少・高齢化・少子化の中で、

消費量はなかなか増えません。

 

すると、なんと、

 価格競争が激化し、「安くしても」売れなくなり、

  ⇒益々安くしないと販売数が落ちる

という悪循環に入ってしまうのです。

 

で、一体、いつになったら粗利が残る仕事になるというのでしょう。

 

実は、

こんなことを「地域一番店」と呼ばれる菓子店が、皆でやってきたのです。

これでは、業界が疲弊するのは当然です。

 

 

コロナウィルスにより、日本はもとより、世界の経済がおかしくなりました。

 

こうした時、強く生き残るためには、

一人一人が、自らが最も得意とする「価値を創造」することだと思っています。

 

残念ながら、「機械」でよりたくさん、より効率的に生産することができる品なら、

その「機械」に任せてしまう方が良いはずです。それが、社会の最適な形です。

 

そうした品々は中小菓子製造小売店が取り組んでも、無駄です。

(「機械」と「人」を戦わせているだけです)

 

ならば、「人にしかできない仕事」、「自店でしか作り得ない菓子」

を一つ一つ丁寧に作り、

1個ずつしっかりと粗利を載せて販売する方がはるかに良いビジネスになるはずです。

 

 

「高い品は売れない」のではありません。

その価値の高さを、しっかりとお客様にお伝えする販売力が大事なのに、

それを磨こうとしてこなかっただけなのです(「安くすれば売れる」という迷信によって)。

 

  ・どんな品を作るのか?

  ・どんな技術を用い、どんな手間を掛けて作るのか?

  ・その価値をどのようにお客様にお伝えするのか? 

 

こうした取り組みを皆が磨きこむことにより、

より「高い」ところに自店の存在意義を置くようにしなければならないのです。

 

コロナウィルスによる危機は、

これまでの在り方を大きく変えるチャンスでもあります。

 

日々の売上・日々の仕事に追われる毎日かとは思いますが、

頭を少しだけ未来に向けて考えてみてはいかがでしょうか。

 

〈鈴木〉