福岡県 鞍手郡 鞍手町の音楽教室
みずま音楽教室
昨年の発表会でのA君の演奏は、多くの保護者さまから好評を頂いていました
因みにA君はADHDっ子
不注意優位のノンビリ・ボンヤリタイプさんです
忘れ物は…多い(^^;;
聞き言葉からの聞き漏れや記憶にも課題があります
そして自分の意思・意見・感想がない‼︎(^_^;)
『意思がない』というと語弊があるけれど、自発的な部分が弱く+伝え方が分からないことも彼の課題でもあります
かと言って不貞腐れるワケでもなく、クールでもテヘペロでもない(^_^;)
私的には突っ込みどころ満載のオモロい男子で、本人も私と話している時は割とのほほ〜んと、ケラケラ〜っと笑っている感じ(^_^;)
逆に言うと『言われるがまま』になってしまうし、良いか悪いかは別としてそれを嫌だとも思わない…というのが彼のスタイルです
彼の練習仕様を見ていると偶におサボりも垣間見れますが(笑)その時は正直に報告もしてくれますし、“ヤバい!そろそろレッスン日だ!”と気づくと練習をするというところまでセルフコントロールができるようになりました←まぁ良しとしよう(笑)
特にこの1,2年の彼は普段の練習についても自分なりにコントロールが出来るようになりました
彼のように自分の意思・感情、イメージ、衝動が湧きづらい生徒さんにとっての音楽表現の指導は…正直なところ苦戦します(^_^;)
ですが、この子の特性を考えると「楽譜にfがあるよ!」「rit.を見落としてない?」などの声掛けをすると(強弱記号や速度記号などは)“単刀直入的な情報”と捉えられるようで、すぐさま対応できる…つまり順応性は割と高いのです(逆言うと発想記号の表現が難しそうです)
ですからこの子に対する声掛け…それは側から見ると、ある意味機械的な指導だと思います
ですが、私は思うのです
例えその子に沸き立つ感情がなく、こちらのイメージアドバイスに対して共感ができなくても、A君のように「記号があるよ!」と、明確な情報に先ずは乗って弾いてみることも決して悪いことではないかな?と
そういった中で“あ、なんかイイ感じ⤴︎”と彼が思えたら、もうそれで良し!良し!良し!
そうなると彼も“おや?今の演奏は良い感じだったかも?”と思えてきて、自ずと練習時間が増えてくる
実際、保護者さまも「“あら、あの子、まだ練習してる”と思うことが増えました。」と仰るほど
コレって…彼の感情はゼロなのでしょうか
何か思うことがあるからこそ、弾いて弾いて弾きまくっているのではないでしょうか
発表会の本番での演奏…
少し硬さはあったけれど伸びやかさも垣間見れ、強弱もテンポの揺らし方も心地良く、ノーミス・ノンストップの堂々とした素敵な演奏でした♪
彼の演奏史上、パーフェクトな演奏だったと思います
発表会のサポートを長年してくれる私の家族も「A君上手かったね〜!あんなに弾けるようになっていたなんてビックリしたよ!」ととても驚いていました
最初は機械的でも良い
最後に「なんだか良い感じ⤴︎」という思いに辿り着いてくれたら、それはもう機械的ではなく、君の気持ちがこもった作品になるのです♪
初動→経過→結果という流れを見ると、音楽も人も実に味わい深い変化をもたらします
そして思うのです
『人は機械ではないのだ!』ということを
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募集の際は告知させて頂きます♪