日曜はREBELS興行を観戦してきました。
僕はもともと格闘家である前に、
まず格闘技ファンです。
今回は特に仲間、知り合いの選手からチケット購入したわけではありませんが、
いちキックファンとして観戦しに行きました!
メインイベント、
日本ムエタイの至宝、
梅野源治選手が挑むルンピニータイトルマッチだ。
未だ日本人王者を許していないタイで最も権威のあるタイトル。
この歴史的瞬間に立ち会うべく後楽園ホールへ行きました。
観戦居酒屋状態に、
お一人様6,900円という過去最高額を叩き出しました。。
外国人店員がテンパって、
いくつかのお惣菜を入れ忘れているのは言うまでもない。
1R、梅野選手の方が身体が大きいし、組んでも負けない。
右ミドルキックも深く入れてる。
いい感じ。
しかし2R以降、
タイ人の圧力が増す。
左ローキック、左ボディ、組んでからのヒザ。
梅野選手が削られていく。
3R、何度かタイミング的に危なかった。
カタストロフィーの予兆はあった。
そして4R、その時は訪れました。
日本キックの至宝、梅野源治、
壮絶に散る。。
打倒ムエタイの壁高し。
この瞬間、後楽園ホールが感傷的な空間となった。
結果的には残酷なまでに一方的な内容であったが、
崇高なタイトルに最も近づいた勇敢な戦士として僕は記憶した。
幸か不幸か僕はキックボクサーとしてある程度のキャリアを積んだので、
これを見て僕にはとても近づけない崇高な世界と知ることが出来た。
強いってなんだ?
チャンピオンベルトってなんだ?
世界一ってなんだ?
by柳生石舟斎:バガボンド第11巻/井上雄彦
世界に強い人なんて無数にいる。
本当に世界で一番強い人を目指している選手なんているのか?
世界ベルトっていう名ばかりの、
どこそこのだれだれの団体が勝手に認定したものを、
タイミングよく獲得して世にアピールする事が世界一なのか?
格闘家はもう虚勢を張るのはやめた方がいいのかな。
それとも、
プロ格闘家ならファンが夢を描く格闘家として振る舞った方がいいのだろうか。
そう哲学せずにはいられない日だった。
そういえば休憩中、
つづく。