マイナー競技と言われて久しいこのキックボクシングを、
メジャーにする為の普及活動の一環として、
一般の人にもっとキックボクシングを楽しんでもらう方法を僕なりに考えていた。
それは最近勉強中のワインを嗜んでいる時。
「個性の違いを知る事、
それがワインを楽しむ極意だ。」
おっしゃる通り。
それがワインの楽しさであり、美味しさでもある。
無知でワインを飲むよりはるかに美味しいのだ。
ん？
それはキックボクシングにも応用できるのでは？
つまり、キックボクサー選手一人一人の個性をもっと知ってもらえれば、
もっと楽しく観戦できるはずだ。
●ブドウの品種
●生産地
●ヴィンテージ（収穫年）
●造り手
これらがワインの個性を決める主な要素。
早速ワインをキックにお置き換えて例えていこう。
● ブドウの品種 ＝ 人種
タイ人選手は幼少からやっているので、若くてもキャリアもテクニックもある。
黒人選手はバネがあるなぁ。
欧米人なのに、この選手は痛みに我慢強いなぁ。
など。
● 生産地 ＝ 出身地
「あの選手は九州出身だから気性が荒いのかしら」
とか、
地方出身なのに今都内のジム所属しているのはどうしてだろう。。
など、詮索するのもいいだろう。
● ヴィンテージ（収穫年） ＝ 年齢、デビュー年、キャリア。
まだ16歳なのに年齢も関係ないプロの世界で大活躍してる！
この選手はデビューから５年の２５歳！
若さとキャリアを積み重ねた今が旬やなぁ。
この選手は３０超えだけど、戦うフリーターなの？
サラリーマンファイターなの？
家族の理解はいったいどーーーなのよーー？
なんてデビュー年、年齢、キャリアから選手の個人情報をも勝手に想像してもまた面白いだろう。
● 造り手 = 所属ジム
ジムによって、かなり選手にジムのカラーが出る。
タイ人トレーナーが何人かいるムエタイジムだとやっぱり首相撲が強かったり、
あそこのジムの選手はみんな強い！
なんて言われてるジムは、おそらくプロ選手が多く、選手同士が切磋琢磨して刺激し合ってるからみな強いのかなぁ。
あそこはフィットネス中心だから、強い選手は育たねぇ！
でもあの選手めっちゃ強いなぁ！
などなど、どんどん勝手な想像を働かせよう！
このように個性を知ってもらう例を挙げたら枚挙に暇かまない。
ワインと同様、その個性を知ってから味わう試合はまた別なものとなるはずだ！
選手の個性、ストーリーを知ってるからこそ感情移入出来る。
感情移入出来れば試合内容以上に楽しめる！
しかし感情移入しようにも、そのネタ（情報）がなければ移入しようがない。
それでも少ない資本で回している興行はどうしてもその情報発信は後回しになってしまう。。
それがマイナーがマイナーから抜け出せない1番理由ではなかろうか。
そして格闘技専門媒体はあまりそこまで深掘りしないし、
深掘りするとしたら、せいぜい有名選手のみだ。
でも今は情報発信のコストが格段に下がった。
またSNSの発達で選手一人一人がメディアとなれるのだ。
人に知られてナンボの世界。
自分の事なんか誰が気にかけてくれようか。。
なんて謙遜する事なかれ。
その考えが気にかけなくなる1番の要因。
個人情報を発信するのがどうも乗り気でない。
なんて思ってはいけない。
確かに僕らはアイドルではないが、
人に知ってもらう事が確実にメリットになる世界。
そこはキックボクサーの自覚を持って仕事の一環として頑張ろう。
別に大丈夫！
世間の1割は応援してくれて、もう1割はアンチで、その他大勢はどうせ無関心だ。
なのでSNSツールで何も発信せずに業界の現状にだけ不満を言うのは論外である。
かくいう私も練習アピールばっかりで、個人情報はあまり発信していなかった。
ここでさらけ出そう。
僕は現在３０歳、現在結婚を考えている交際女性がいる。
どうもキックボクサーである事が相手家族にとってウケがよくないらしい。。
どう？
こんな事知ったら
次の試合頑張って、
KNOCK OUT優勝して、
相手家族にキックボクサーだってすごい！
ってところを見せてもらいたくなったでしょう？
感情移入、前よりできますよね？
応援して下さいますよね？
ん？
不可思選手は結婚していて子供もいて、
家族養う為にキックでビッグになって頑張るって覚悟がすごいから、
そっちの方が感情移入出来るって？
あれれ〜