『MUAY THAI OPEN 37』
 
第2試合、
 
加藤心直 VS 平松 侑
 
流石、アマチュアでの戦績が多いだけあって、試合前でもいつもとそれほど変わらずいい感じの緊張感と気合いが入った感じ。
 
 
僕のデビュー戦とは大違いです。
 
 
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2年前に87キックの門を叩いた時は、

 

 

まだランドセルに背負われている程小さかったのに(言い過ぎか)、

 

 

最近背中ががっしりしてきて、キック大好きの中坊から、いつの間にか格闘家へと成長していたのですね。

 

 

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時間押してるからすぐ入場して下さいとのスタッフの指示をスル―し、

たっぷりためてサビで入場するところはデビュー戦とは思えない、流石『純白のナルシスト』です。

 

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初めてのヘッドギア・すねパッドなしでのプロにリング、
 
 
頭が真っ白になったのか、
 
 
ゴング開始すぐはパンチもキックも全く反応出来ず見事なまでに全てもらうあせる
 
 
徐々にいつもの自分を取り戻し、パンチ、前蹴り、ヒザと高い攻撃力を誇る自分の武器で逆襲!!
 
 
実のところ、心直の逆襲というものを今まで見た事がなく、
勝つ時はいつも最初から圧倒、
序盤相手にペース握られるとそのまま負けてしまう。
 
 
何だろう。
弱い者いじめが強いタイプ?
 
 
はっきり言うと、『こんちくしょうスピリット』がないのだ。
 
 
これは致命的だ。
 
 
試合時間の短いヨーイドンのアマチュアならともかく、
 
 
これから3分3R、3分5Rでのプロの試合で戦っていくならば、
 
 
お互い苦しい踏ん張りどころが今までの試合以上に訪れるのだ。
 
 
そこが最大の不安要因であったが、
 
 
今回の試合開始から既にプロの試合のキャリアがある相手に飲まれ気味であったが、修正し2R挽回してみせた。
 
 
オープンスコアリングシステムで20-19が2名心直を支持、19-19のドローが1名の2-0でリード。
 
 
これはいける!
 
 
最終ラウンド、あと2分踏ん張ればデビュー戦、勝利!!
 
 
...
 
 
と誰しもが期待してのですが、踏ん張り切れず後ろに下がってしまい、
首相撲でも力なく倒され...
 
 
結果、0-1の引き分け。
 
 
何故あと2分踏ん張れないんだ!?
 
 
って思ってしまうけど、
 
 
対戦相手の平松侑選手も絶対勝つんだと、
それはそれは必死で鼻血で顔面流血させながらも鬼の形相で迫ってきた。
 
天晴な闘志であった。
 
 
そういえば僕もつい最近あと1分踏ん張れずに切られたっけ
 
 
そうリングに絶対勝とうとする者が2名いるなかで常に勝利は1人分しか用意されていないんだ。
 
 
だからシビアで面白い。
 
 
今まで負けてもいつもどこかあっさりとしていた心直だが、
 
 
初めて悔し涙を見た。
 
 
僕もデビュー戦は同じディファ有明で同い年の選手と戦って、結果も同じドロー(苦笑)
 
まだまだこれから!
(今、スパルタン寺山君は何をしているんだろう?)
 
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こんな多くの人に応援してもらっている息子の姿を見て、

 

母親はきっと嬉し涙を流していたことだろう。

 

そういえば僕も中学生の頃は、

 

校長室に親が呼ばれて、

 

校長先生から「息子さんは、学年のみんなみ恐れられています。」

 

って言われて母親を泣かせてたっけ。

 

 

そして数日後、

 

 

謎に心直からネクタイピンとカフスをプレゼントして頂きました。

 

 

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「はじめてのファイトマネーだったので...」

 

 

って、俺は初任給をもらった子供からプレゼントもらう親父か!?(笑)