人気ビジネス書の『~な人、ダメな人の習慣』風に、

格闘技における試合の『試合の調整がうまい人、ダメな人』を自分の知識と様々な選手を見てきた経験から僕なりに書いてみました。

格闘技における試合の調整とは、規定体重をクリアする事はもちろん、試合でベストパフォーマンスできる減量についてを主に論述しています。


〈トレーニング編〉

■ 調整がうまい人は試合前にトレーニング量を減らし、ダメな人は増やす。

試合前は不安で練習量が多くなりがちですが、試合前は減量をしますよね。
この時期に練習量を増やすとどうなるのか。
オーバーワークになります。
こうなってしまうと試合への志気が下がり、動けなくなる自分に自信も無くすことでしょう。
だからこそしっかりとした食事が出来る試合が決まっていない時期に、しっかりトレーニングをし、レベルアップしておくべきなのです。


■ 調整がうまい人は快適な服装で練習をし、ダメな人は厚着、サウナスーツを着て練習をする。

よく厚着をしてたくさん汗をかいて練習している人がいますが、不快な環境で練習すればその分集中力が落ちて、練習に専念できないと思うのです。
減量最後の水抜き以外、サウナスーツを着る必要はありません。
快適な環境でおもいっきりトレーニングに集中した方がいいでしょう。
厚着するのは怪我の防止として身体が温まるまでのウォーミングアップまでにしましょう。
必要以上に汗をかいて練習した気になるかもしれませんが、練習効率は間違いなく落ちます。


〈ダイエット・栄養管理編〉

■ 調整がうまい人は普段から栄養管理をし、ダメな人は不摂生な食生活をしている。

階級制なので、普段から栄養管理をして筋量を維持し、節制して体脂肪を増やさないようにすべきでしょう。
暴食して増えた体重の内訳は体脂肪であり、このツケが試合決まってからの減量期に尾を引いてしまう事になります。
試合前は当然試合のための練習にすべきです。
減量のための練習にならない様にするためも、普段の過ごし方が肝心なのです。


■ 調整がうまい人は水分補給に水を飲み、ダメな人は清涼飲料水(スポーツドリンク)を飲む。

水が一番です。スポーツしているからって、スポーツドリンクの名称の清涼飲料水にすぐ飛びつかないことです。
栄養摂取のタイミングによっては糖質の入っているスポドリの方が好ましい事もありますが、基本は水です。


■ 調整がうまい人は練習中に細目に水を飲み、ダメな人は我慢する。

体内の水分の2,3%失うだけでパフォーマンスが落ちると言われています。
さすがに今の時代に水分摂ると動きが悪くなるなんて迷信を真に受けてはいませんよね。
そして今流行りの水抜き減量法ですが、計量の何日も前からやるものではありません。
僕の場合は計量から24時間以内しかやりません。
普段は練習中に限らず、なるべく水を飲んでいます。


■ 調整がうまい人はバランスよく食べるが、ダメな人は絶食・または単品ダイエットをする。

これだけ食べればいいという物などありませんし、逆にこれは絶対食べてはダメという物もないです。
全てはバランスです。
3大栄養素の内訳・バランスに意識を配り、ビタミン、ミネラルも摂りましょう。
メディアは話題を呼ぶため何かと注目の食品・成分をひとつ取り上げますが、翻弄されないで下さい。


■ 調整がうまい人は炭水化物、脂質もを考えて摂取し、ダメな人は炭水化物、脂質を同一視し、全てカットしようとする。

炭水化物も吸収の早い単純炭水化物から吸収の遅い複合炭水化物と違いがあります。
同じ1g=4kcalだっとしても反応が違います。
脂質もまた然り。
身体にいい不飽和脂肪酸もあれば身体に好ましくない飽和脂肪酸ありますが、どれも同じ1g=9kcalです。
もちろん、体内に起こる反応は全くもって違います。
糖質の吸収の早い遅いのどらちがいいのかはタイミングによって違います。
飽和脂肪酸だって成長ホルモンの材料となります。
要は栄養素の本質を知っておくべきです。


〈計量編〉

■ 調整がうまい人は計量をリミットジャストでクリアし、ダメな人はオーバー、または落とし過ぎてしまう。

リミットジャストでクリアしろと言っている訳ではありません。
ただ普段からしっかりと管理していると、誤差100gくらいで体重をコントロールできるものです。


■ 調整がうまい人は計量後も考えて栄養摂取し、ダメな人は開放感で好き物を食べ飲みする。

僕は計量後、みんながどんな物を食べ飲みしているか注目しています。
この分野のオタクっていうのもありますが、見ていると面白いです。
大概は体内の吸収の早い水分だったり、糖質だったりのを考えて摂る人が多いですが、炭酸ジュースだの嗜好性の強いものを飲んでいる人もいますね。
よくげんを担いで、カツを食べたり、スタミナつくからとか闘争本能出るからと焼肉行く選手が多いですが、栄養学的にお勧めできません。
動物性の脂質は消化に悪いです。
ただでさえ減量で胃腸が弱っているのと、緊張で余計消化不良起こしやすいのに、いきなり大量の飽和脂肪酸が流れ込んだら消化不良と血液もドロドロになりそうですね。


〈心構え編〉

■ 調整がうまい人はよく学び考え実践するが、ダメな人は何かの情報を鵜呑みにする。

この栄養学や運動生理学の分野は専門家でも意見が違ったりします。
また体内の化学反応は不思議はもので、起こる反応は人それぞれです。
誰か一人の意見だけを信じるのではなく、参考にし、いろいろ勉強し考えて自分で試して自分なりの調整法を見つけるべきです。
現在の情報社会ではいろんな情報が飛び交っていますが、何か一つの情報を鵜呑みにしないで下さい。
僕のこのブログもそうですし、TVもそうですし、商品の企業の宣伝文句にもです。


■ 調整がうまい人は減量も楽しみ、ダメな人は減量生活に辟易としている。

僕の場合は日々美しくなる肉体に元気をもらっています。
また食べる物もとてもおいしく感じます。
ミニトマトがご馳走に感じるくらいです。
ダメは人は回りの雰囲気も悪くなるくらいドンヨリとしていますね。



格闘家は他のプロと名がつくアスリートに比べ、アスリート意識が低いと思います。
そのレベルの低さが業界の底辺を更に低くしているのでしょう。
仮にもプロと自負するのであれば、普段からアスリート意識を持って欲しいものです。



まだまだありますが、将来の書籍化のためブログでは簡単にしておきます。(笑)

詳しくノウハウを教わりたい方は是非87キックフィットネスクラブへお問合せ下さい。

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コメント

 

1 ■無題

木村ミノルと闘って

- 僕は決める立場にないので、オファーを頂ければ。

2 ■無題

心直くん、心なしか顔付きも健太さんに似てきた様な。将来が楽しみですね。