「子どもが嘘をつく」
「親のお金を取る」
最近は「勝手にゲームの課金をしていた」等々。
相談室では様々な子どもの問題行動に関する相談を受けます。
「この子が大人になったら、とんでもない事になる」
何度も何度も嘘をつかれた腹立ちや盗みが家庭以外にも起こったら大変だという不安。
親の悩みは深刻です。
それゆえに、親は厳しく叱ってしまいます。
すっごく分かるんです。
なぜなら私もやってしまうから…
嘘を繰り返す子どもは、怒られるのが嫌だから。その場を逃れたいあまりに嘘をつく。これが非常に多い。
それがあまりに稚拙だから、すぐにバレてまた叱られる
要するに悪循環なんです。
心当たりのあるご家庭も多いのではないでしょうか。
盗みを繰り返す子どもは、元々衝動性が高めのお子さんが多い気はします。
ですが盗みの背景には、ストレスだったり、寂しさだったり、自尊心の低さから認められたい、注目されたいという思いが背景にある場合が非常に多いと感じています。
嘘や盗みにも理由はあるのです。
ダメなものはダメです。
ですが正そうとし過ぎると、更に事態を常態化させかねません。
子どもが「実は…」と切り出し易いように追い詰め過ぎない。「逃す」という対応も必要なのです。
だけど何度も裏切られた親御さんに「逃す」対応はむちゃくちゃ難しい
実際は「家と外」の区別がついている子どもも多く。
今は衝動性が高くても、成人するにつれ総じて制御出来るようになってきます。
どうか悲観的になり過ぎないでください。
怒られ過ぎて、「どうせ僕(私)なんて…」と投げやりになったり、「グレてやる❗」とならないために。
親は一人で抱え込まず。怒りや不安のガス抜きをして、「逃す」気持ちの余裕が持てるよう。スクールカウンセラーなども上手く利用して欲しいと思います。