朝がなかなか起きられず、ようやく起きて来ても「ダル・オモ(だるい、重たい)」状態が続く。結果、学校に行くことが出来ない。こういった生徒さんは「起立性調節障害」である可能性が高いです。
スクールカウンセラーをしていると、そう診断された生徒も多く(軽症も含めると中学生の約1割に見られると言われるほど高頻度ですびっくり)、「またか…」という教師の落胆の声を聞くことも多いです。
「夜、遅くまでスマホをしているから朝、起きれないんだ❗」「怠けじゃないか❗」と思う気持ちが少なからずあるからです。そして、それを否定しきれない生徒が多いのも事実ですあせる

ですが起床時に「血圧が低い」「血圧は正常でも頻脈の状態が続いている」ため、めまいや吐き気、頭痛といった身体症状があるので「起立性調節障害」と診断がついているのです。単なる「怠け」だけではないのです。

確かにその原因として、スマホやゲーム、タブレットといった電子機器の使用もあります。これらは入眠時間を遅らせ、ブルーライトで良質な睡眠を阻害する為です。しかしこれだけではなく、成長ホルモンの乱れやストレスが原因という場合もあります。そもそもストレスがあって入眠困難だから、ついスマホに手が届く…という場合もあるでしょう。

「起立性調節障害」にはまずは生活習慣の改善。次に服薬治療(血圧を上げるお薬など)があります。成長と共に症状が改善される事もあり、予後はきちんと治療すれば軽症なら数ヶ月。重症でも2〜3年と悪くありません。しかし実際は年単位で登校出来ない生徒が多くいるのも事実です。
「予後は悪くないのに、なんで登校出来ないの❓」と思われるかもしれません。
しかし長期に学校を休むと、勉強や友人関係など。新たな悩みも出て来ます。そもそもそういった悩みがあったから朝、起きられなくなったという生徒さんであれば、尚のこと。症状さえ無くなれば「パッ」と登校出来るようになる…。そんな単純なものではないのですショボーン

それでも❗新しい年が始まりましたキラキラ
生活リズムを整えて。新学期には新たな気持ちで登校してみようと思う生徒さんが一人でも増えていたら嬉しいなって。そんなふうに思っています照れ