先日、この本を読み終えました。
沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達(「野の医者」と呼ばれる人達)を取材し、自らも彼(女)達の治療を受けまくる。そして「癒やしとは何か」について考える、そんな本でした。
筆者の東畑開人さんは、河合隼雄先生や山中康裕先生が居られた京都大学で臨床心理学を学ばれた、いわばこの業界ではサラブレッドのような先生。
その先生が、天使やオーラ、前世やパワーストーンetc…。ぶっ飛びな世界を次々と開拓していかれるのだから、めちゃくちゃ面白い
私もまた、「癒やしとは何か」について。自分なりに考える機会となりました。
ひとえに心理療法と言っても、精神分析、カウンセリング理論、認知(行動)療法etc…それだけでもかなりの数です
ここに自己啓発やらコーチング理論。更には昔ながらの宗教に新興宗教。天使やオーラ、前世やパワーストーンなどが登場するヒーリング療法まで加えたら、もうキリがない
これらの共通点は、色んな生き方をサポートしてくれる「杖」なんじゃないかな…と思うのです。杖を得るという事が癒やしにつながる。
その杖を使って、人生という山を登る。杖も様々。頂上に向かうまでの道も様々。
私は、そんなふうに考えました。
私は特定の宗教に帰依してないし、天使やオーラも見えない。そこは否定しないが専門外。
私に出来る事は、その人にとってしっくりくる心理学の理論を上手く利用して(これが「杖」選び)、自らの力で登る山道を選んでいく。
その杖選びのお手伝いと、登る山道を選んで進み始めるまでの伴走者。そんなところかな❓
まだ途上中ですけどね…
先日も「人を癒やす人である為には、自分の事も癒さなきゃ」って優しい言葉を貰いました
本当にその通りだ❗
こんなふうに患者さん達に鍛えて貰いながら、私も進化中なのです