「ヤマアラシ・ジレンマ」という言葉があります。
これはアメリカの精神分析家ベラック(1974)による、人間関係における心地良い距離感を説いた寓話です。
冬の寒い日、2匹のヤマアラシは、くっついて暖を取りたいが、くっつき過ぎるとお互いの針が刺さって痛い。近づいたり離れたりを繰り返す中で、あまり傷付ける事なく、ある程度暖め合える距離を探るというお話です。
我々現代人は、友達と親しくなりたいけれど、近付き過ぎて傷付けられるのが怖い。相手を傷付けるのも怖い。だから適切な距離を探る行動になかなか踏み込めない人が多いと言われています。
なので、ヤマアラシ・ジレンマに共感される方は多いのではないでしょうか。
しかし我が家の長男には、この微妙な駆け引きの葛藤が分からないようなのです(多分、次男も分からない
)
長男は仲が良いと思う友達にはべったりで、教室でも友達の座っている椅子の隙間に自分も座り込む程の距離感です。相手が「近い❗」と戸惑いを感じても、それを感じ取る力はありません![]()
逆に嫌いだと思うクラスメイトや先生に対しては、非常に敵対的で、更に溝を深めてしまいます。
「親しき中にも礼儀あり」、「呉越同舟」という言葉が彼には難しいのです![]()
ヤマアラシ・ジレンマもしんどいけれど、このジレンマの大変さが分からない息子は、もっと対人関係、苦労するんだろうな…![]()
息子よ❗失敗しながらも、学んでいこうね。
母は君の味方だから![]()