「ここに来る皆さんは、どうやって、元気になっていくのですか❓」

カウンセリングの初期には、そんな質問を受ける事がとても多いです。

元気になっていく過程は皆さん様々。決まった方法がある訳ではありませんが、ただ一つ、共通して言える事は「自分をどれだけ許せるか」。これが大きなキーワードとなっている気がします。


「自分に甘すぎる」

「早く元気にならなければ」

「もっと強くならなければ」


そう言った言葉が端々で出ている間は、難しいと思っています。

心と体は休養を必要としているのに、頭が休みなく自分を責め立てている状態では、ちっとも休養になっていないからです。


事態が好転するきっかけは、どんなに鼓舞しても動けない自分に対し、「しゃーない」という「諦め」の気持ちが芽生えて来た頃だと思います。

そこからようやく、本当の意味での休養が始まるからです。


何もやる気が起きなくて、ただ寝ていた。ただ泣いていた。そんな日の事も…。


「それで良い」

「それでも一日乗り切った」


そんなふうに思える事。

そんな自分を許せる事。


これが元気になる、大きな一歩足


すると、焦って自分を責めるばかりで何も動く事が出来なかった当時の事も、「時間の無駄遣い」ではなく、「諦めの境地に至るまでの必要な時間」と捉え方が変わっていきます。

過去に上手く対処出来ずに、ずっと引きずっていた事柄も、「あの時は、そうするしか仕方が無かった」と自分を許す言葉が聞かれ始めます。


私はその一歩と少し先までの伴走者でいたい。

そんなふうに思っています照れ