私は幾度となく、子育ては社会みんなでするものとお伝えしてきました。それは私個人の考えではありません。京都大学の霊長類研究所にてチンパンジーの研究している松沢哲郎先生の考えに触れ、とても感銘を受けたからです。私は先生の考えにとても救われました。着眼点が大変ユニークで、とても面白い考えです。

皆さまにもゼヒ伝えたい爆笑

だけど長くなりそうなので、2回に分けて、紹介したいと思います。


松沢先生によると、チンパンジーのお母さんは一人で子育てをします。子どもが独り立ちをする5歳ぐらいまで、片時も離れる事がありません。子どもが独り立ちをしてから、次の子どもを身ごもるという具合なので、チンパンジーには年子や2〜3歳離れたきょうだいは存在しません。また父親はチームとなって、自分達の群れを守っているので、子育てには参加しないそうです。

これに対し、人間はどうでしょうか❓出産して数ヶ月もすれば、すぐに妊娠が可能となります。短い期間で複数の子どもを出産することが可能です。

また、チンパンジーは12歳頃から寿命の50歳まで、生涯現役で妊娠出産が可能ですが、人間は10代後半から40歳頃まで。せいぜい20数年です。女性の身体的負担を考えると、実際に妊娠出産出来る期間は更に限られています。

つまり人間は進化の過程で、短期間に子どもをたくさん産み、繁栄する方法を選んできたのです。


短期間に複数の子どもを産み、繁栄させる方法を選んだ人間は、どんな子育て方法を編み出したのか。松沢先生の考察を、いよいよパート2にて紹介します照れ