「魔の２歳」と言われ始めて久しいですね。我が子を「魔」と呼びたくなるくらい、子育て格闘中のママさん、本当にお疲れ様です
なんで２歳は「魔」なのか。児童精神分析家のマーラーの考えを元に紐解いてみたいと思います。
児童精神分析では、生まれたての赤ちゃんは、まだお母さんのお腹の中に居るような錯覚（自他未分化）の中にあると考えられています。そこから徐々に、自分と母親は別物だと気付き始め、自我が芽生え始め、２歳頃には自我がはっきりしてきます。「イヤイヤ」と意思表示がしっかり出来るのは、順調に成長している証なのです
ただ、この時期の子どもは、自分のやりたい事ばかりをしていたら、母親に見限られてしまうのではないかという不安（見捨てられ不安）もあり、母親へのしがみつき行動も見られます。しかし一度芽生えた自我。母親と一体化だった以前に引き戻されてしまうのではないかという不安（呑み込まれ不安）にもさいなまれています。非常にアンビバレントな感情に振り回されている時期なのです
「構ってくれるな❗」とかんしゃくを起こしたと思いきや、「無視するなよ❗」「構ってくれぃ❗」とかんしゃくを起こす。
親からしたら「どっちやねん❗」ですが、子どもからしたら、「どっちもやねん❗」なんです
言葉の獲得が進み、意思疎通が出来るようになってくれば、総じてマシにはなっていきます
もうこの時期は、「そういうもの」と諦めてしまいましょう
育児に疲れている分、育児から離れてリフレッシュする時間をしっかり確保する事。これは忘れないでくださいね