私は大学生の時に、自分がアダルトチルドレンであることを知りました。
前回の投稿で「えらい冷たい娘さんだな」と思われた方も居られるかもしれませんが、母からの精神的な自立を果たして以降は、キョリを置いて、母の話が聞けるようになりました。
それで私はこの葛藤を乗り越えられたと思っていました。
でも違っていたんです
5年前に母はアルツハイマー型の認知症と診断されました。
年々記憶が怪しくなっていく母親を見ていると…
「この人は私の傷付きを理解する事はもうない」
「母からの謝罪は永遠に期待出来ない」
そんな風に思うようになりました。
丁度、一年前の今頃です。
そしたら、急に胸が苦しくなりました。
職場に向かう車の中で一人、大泣きをした事もありました。
アダルトチルドレンと自覚してから30年近い月日が流れていましたが、一年前にようやく、私は心でアダルトチルドレンであった事を理解したのです。
カウンセリングをしていても、頭では理解しているのに、心がついてこない。そんな自分を責めてしまう患者さんはとても多いです。
確かに頭で理解する事は前に進むためには大事な事ですが、心はもっとゆっくり、自分をいたわりながら、理解していくものなんだと思います
頭と心の理解にはタイムラグがある。
心がついていかないからと言って、決して自分を責めないで欲しいと思います