適材適所 | Blue Style スタッフブログ

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川越 坂戸 毛呂山 で
自然素材と無垢の床の家創り「Blueの家」
設計スタッフの田村です

適材適所

今日は宣伝ではなく木材の話題で



日本を代表する木造橋であり世界でも珍しい木造アーチ橋として世界遺産を目指している

 

錦帯橋


へご案内いたします

橋の全長は193.3mで35mほどのアーチが5連 幅は5m 橋台の高さ 6.6m

独創的な架橋構造には35mスパンの長太材などではなく
意外なまでに細かく木材が適材適所に組み合わされて使われています

看板のものですが
桁(けた)・梁(はり)・楔(くさび)・棟木(むなぎ)の文字が見れます


最も勾配のきつい一番桁から楔を挟んで勾配を緩めながら十一番桁まであり桁の通りは5本
四番桁までが柱脚に固定されていて五番桁から先は手前の桁の上に乗る形で三分の一ずつ迫り出し先端が鼻梁・桁尻は後梁に固定されています
十番桁十一番桁が大小の棟木によって向かいの部材と接合されます


建築では棟木がてっぺんとなりますがここでは棟木はてっぺんを支えているのですね
 

先端を意味する 鼻
端を意味する 耳
頭に被る 笠
頭に敷く 枕
名称を読み解くのも面白いです



主要材として欅・松・桧があります


重く堅い欅は重量のかかるところに使われてるようです
埼玉県民ならお馴染み県の木ですが現在の建築用材となると高価なもので旧家の大黒柱等に見られるくらいでしょうか

 

河原から見上げると綺麗な木目が確認できました
桁として使用されている材は意外に小さく6寸(18cm)以下6m以下程度のもののようです

 

建築でもいわゆる梁桁に使われる松はここでも曲げに対抗するところに使われています
松は海岸や荒れた山(原生林ではない)などいわゆる荒地に育つ逆境に強い木と私は呼んでいます



桧は化粧材(目に触れる部分)の橋板や欄干部に使われています
その品質・光沢・香りから日本の最高樹種とも言われてます
育ちがよく真っ直ぐな性格の色白倭美男と勝手に呼んでいます



現代の橋梁工学からみてもよし周囲の景観からも相まって四季を通じて楽しめます


ここ岩国出身の作家 宇野千代さんの言葉の引用ですが
桜も錦帯橋も日本一の故郷を持つ自分を幸せ者と言い
「私は、とても故郷に感謝している。
人間をつくるのは
故郷なのです」
響きますね

私も「家が人を創る」
そう思っています

最後までお付き合いいただきありがとうございました

 



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