第1ステップは採取した昆虫を冷凍します。
苦労して得たアカエゾゼミの標本を作ります。
冷凍する意味は重要です。セミの体内にウジがいる場合が多いです。冷凍することで体内のウジや雑菌を死滅させます。
冷凍せずに乾燥作業へ移行するとウジがわいて、パニックになったことがありますw
冷凍期間は2日〜7日がめどです。数ヶ月冷凍していても大丈夫です。
第2ステップは冷凍したセミを解凍します。20分、常温にさらすと自然解凍します。
昆虫の下にキッキンペーパーを敷き、水分を吸収させます。
セミの羽についた蜘蛛の巣や尿を取り除きます。
セミは尿を頻繁にするので、染みになっていることが多いです。

ダイソーのこれがすぐれもの!

拭き取った後がこちら。
中には擦っても落ちない染みもありますが、早いシーズンに採取した個体はそんなに汚れていません。綺麗な個体を得るにはシーズンしょっぱなが良いです。
セミファイナルに採取した個体は致命的な欠けや落ちない汚れ・染みがあり、標本には適していません。

第3ステップは内蔵を取り除きます。
虫の腹はどこかしら穴が空いてるのでそこからピンセットで抜き取ります。カナブンやクワガタ等、穴が空いていなくても脚と脚の繋ぎ目からピンセットが入れられることが多いです。
グロいので白黒にしました。
セミは結構、筋肉がぎっしり入っています。
内蔵を取らずに乾燥する方法もありますが、私は特有な匂いが苦手で、長期で見ると油分も滲み出てくるので一匹あたり2時間かけてしっかり内蔵を取り出しています。
こちらは内蔵を取り出す作業でウジが10匹くらい出てきました。先に述べましたが、ウジは死滅していたので冷凍しておくと良いです。
内蔵を取り出した後は、さらに綿棒にエチレンを染み込ませ、体内を拭きます。油分と体面についた液状の内蔵がごっそり取れます。
セミの羽の先が曲がっている場合は指先にぬるま湯をつけて指で羽を伸ばします。

第4ステップはピンで固定し、形を整えます。
こんな感じです。羽先は乾燥すると外側に向くので羽先は重点的に固定します。
ピンで固定し終えたら、乾燥剤と防虫剤を入れ、密封し、数ヶ月そのままにして、完成です。