昼間、車を運転していると、ラジオが、本日、こちらは27度だと告げた。

 ああ、この日差し。こんな日差しのときがあったなあ。空気の乾いた、同じようなある日。その「ある日」は、お母さんがいた頃にもあったし、夫が生きていた頃もあったし。息子が小さかったときにも、私自身が小さかったときにもあったな・・・と。

 なにか懐かしく、
 懐かしいとは、言い換えれば、寂しいだ。


 布団を干したときの、あの匂い。
 そう、懐かしさが込み上げ、
 懐かしいとは、そう、言い換えれば寂しいということ。


 
 つい先日、母の夢を見た。母の夢はいつだって、幸福な気持。もういないんだ・・・それはとっても寂しい。でもとっても、幸せな気分を残してくれる。


 人生には終わりが来る。わかっている。
 それどころか、母も父も、こんなに早く夫も見送った。

 そこに感じる寂しさとはまた違う。懐かしさ、とともだから・・・。


 蜷川幸雄さん亡くなったんだ。ついさきほどのニュース。
 冨田勲さんが亡くなった、は、昨日報じられたのか。亡くなったこともだけど、それより、彼が84歳になっていたことに驚いた。


 どこか、不思議なまま。
 「世界」ってなんだろう?
 「リアル」って・・・さ?
 
 リアルって、ほんとにリアル? 言葉だものね。それはそれぞれが決めること・・・なのかいな。