夫が亡くなって今年で10年になる。彼が父親のために作ったお墓に両親と一緒に入っている。義母は、夫が亡くなった前年、認知症が高じてグループホームから特養に移した日の翌朝、誤嚥fで逝った。え?長生きしてもらいたくて移したのに・・・なにがあったの?の問いかけに、ずらりとスタッフが並んで「非はありません」。いや、そういうことではなく事情が呑み込めないから・・。非難のつもりは毛頭ないのに。

 お墓には、夫の両親の名前はあるが、夫の名前を入れることはかたくなに拒み、夫の名前は入れずのままだった。友人たちが訪ねてくれても、夫の名のない墓石に手を合わせてくれていた。
 だって、一度入れたらもう取り返しがつかない。いなくなってしまう。もう帰ってこれない・・・。

 去年から「もう10年になるのに、名前がないのはかわいそう」と言われてきた。そうかもしれない。けど、イヤだ。
 葛藤を重ね、「来てくれる人のためでしょ」に後押しされて、名前を刻むことにした。

 そして、今日、「できました」と写真と請求書が届いた。なんだか、変な感じ。どこかでなにかに騙されて、おかしな空間に迷い込んだように。

 生涯であんなに好きになった人はいない。いまのいまも大好きだ。
 そう、いまのいまも、大好きだ~。

 世界の端っこで叫んでやろうか。。