「破水しました。即、入院です」。

 そんな穏やかなメールが届いたのは、まだ目も覚めやらぬ8時過ぎ。ま、夜中じゃないから、とくにあわてず、右手で左の二の腕をつかんで、避難訓練、沈着に・・・。


 本人から来たメールだから、本人に返す。「すごく痛いだろうけど、そういうものだから。安心して」。

 ・・・ここまでのストーリー。
 昨年4月に結婚した息子。
 冬に妊娠が分かった嫁。
 「え?もう?遊べんじゃん」は私。8月20日予定日。実家で生むと決め、7月には里帰り。各自、それぞれ(当たり前だ)だが、お盆休みになった息子が昨日「2日ほど、行ってくるけど・・いい?」
 これは私に許可というのではなく、お墓参りは、「そのあとでいい?」の略。

 ほんの先週、定期検診の折「まだ6週間は出てきそうにないです」と言われたとの報告・・・私の中では「赤ちゃんブーム」も少々下火になりつつあったところ・・・。

 
 
 生まれました。おんなのこ。

 満潮の時刻を調べて、そのあたりだと思っていたけど、満潮より8時間も早くに出てきました。
 そうだ、そうだ。自分が生んだときも満潮の時刻気にしつつ・・も外れでした。

 
 かわいいかどうか?、かわいいと思えるかどうか、まだわかりません。我が子のときもそうでした。全然子供をかわいいと思えなかったらどうしよう・・・と密かにグジグジしておりました。「これって、人間失格?になるの?」

 だってね、ふくらんだら、出すしかないけど、別に好んで出すわけでもないからね。
 
 「来るでしょ?」と息子。「どうやって? ひとりで運転して来いって?」
 「バスで」「バス?」「そしたら、帰りはオレの運転で一緒に帰れる」
 
 バスに乗って・・・バスとママの組み合わせって、ユーミンのルージュの伝言だっけ? 

 きっときっとリアルなんだろうけど、リアルな気分もなく、そうして、いつかは誰かの「思い出」にすり替わる、今日という日の16時18分。2502g。