~流を教え子に学ぶ
今は引越し会社を利用することが多いですが、
まだ、自分たちで引越しをした時代の話です。
私が転居することになって、その日は私の兄達数人と
卒業した教え子が手伝いに来てくれた時の事である。
レンタカーのトラックを借りてきて、自分たちで家具を搬出する時、
教え子の川崎君と私の兄達とのやりとりの中の事であった。
私は運転席で聞いていたが、トラックにタンスをどの様に積み込めば
一番良いかと言う事で、意見が対立していた。
川崎君は転勤が多い職場で、彼は引越しの手伝いを何回となくやった
私は聞いていた。
今日は、たまたま彼の家族と帰省していた彼が手伝いに来てくれていた。
そのような訳で、トラックにタンスをどの様に積み込めば一番良いかは、
少なくとも引越し経験が少ない私の兄達よりも、効率の良い積み込み方法
を知っていたと私は思えた。
川崎君にしてみれば、先生の兄達相手と言う事もあろうが、
少しの意見の対立があった後、すかさず明るくこう言った
『はい、分かりました。※※流でやりましょう』と言ってその場を治め、
彼は兄達の主張を受け入れてテキパキと働いてくれた。(※※は市の名前)
彼のその後の仕事ぶりで、自分の主張の信頼性をおおいに高めたことはいうまでもない。
川崎君が兄達に言った『※※流』という言葉と、その後の彼の働きに感動し、
また教えられた。
「~流」のことばの中には、私にとって多くの教訓があった。
1、自分の主張を曲げずに相手に従う。こうすれば少なくても卑屈から救われる。
2、重大な問題は別にして、わざわざ争いをしないですむ。
私は川崎君の爽やかで人柄の良さと頭の良さに脱帽だった。
私はその後、いろいろな機会に「~流」を使わせてもらい、協調性を失うことが
少なくなったし、結構役に立ったことはいうまでもない。
教員は教えながら学ぶ職業であり私も成長できたようだ。
私に学ばせてくれた川崎君は病気で無くなった。冥福を祈る。
彼の「~流に」の教えに敬意を表したいので実名を書きました。