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さて、だいぶ前の事になりますが、三菱一号館美術館で開催されております「オルセーのナビ派」展に行って参りましたので、早速そのレポートをさせていただきたいと思います。

 

今回は、フランスはパリにありますオルセー美術館所蔵のナビ派と呼ばれる人達の作品を集めて展示したものです。

まず、最初はこちらからです。

こちらは、ポール・セリュジエの「タリスマン(護符)、愛の森を流れるアヴェン川」と言う作品で、1888年に制作されています。

 

ナビ派の特徴の一つとして、ゴーギャンに対するリスペクトを挙げる事が出来ると思います。

 

ゴーギャンは以前このブログでもご紹介させていただきましたが、比較的筆をキャンバスにベッタリ塗るような描き方をします。

この作品においても、同じような特徴を見て取る事が出来ます。

 

そして、このような色使いが、やがてマティスに代表されるフォービズムに繫がって行くように思えます。

 

続いての作品は、こちらです。

こちらは、1890年作のモーリス・ドニ「テラスの陽光」と言う作品です。

 

この作品では、パリ郊外の庭園が描かれています。

この庭園は、ドニがかなり長期間滞在した場所だそうです。

 

作品に描かれているのは、木と丘、そして人間です。

しかし、色彩がかなり強烈ですね。

 

ドニは、ナビ派の中でも屈指の論客だったそうですが、そのドニの主張を象徴するかのような作品です。

 

続きましては、こちらになります。

こちらは、モーリス・ドニの「9月の宵、若い娘の寝室装飾のためのパネル」と言います。

1891年に描かれています。

 

こちらは、いくつかの作品の連作のうちの一つになります。

 

後ろに白い馬が描かれているのが、お分かりになるでしょうか?

そして、まさにこの白馬で男性がプロポーズにやって来ている場面なのです。

 

これ以外に、プロポーズを受け入れた女性が花束を持っている「10月の宵、若い娘の寝室装飾のためのパネル」と言う作品も、展示されていました。

 

そして、次はこちらです。

こちらの作品は、ピエール・ボナールが1891年に描いた「親密さ」と言う作品です。

 

ナビ派の特徴の一つとして、家族など身近な人達を、その親しみを持って描いている、と言う点が挙げられます。

この作品のタイトル「親密さ」などは、そのものズバリですね。

 

ここでは、パイプをくゆらす男性とその妻である女性、さらに長いパイプを持つ手だけが描かれている人物の3人が登場しています。

 

次は、こちらです。

こちらは、1892年のピエール・ボナールの作品で、「格子柄のブラウス」と言います。

 

この作品の特徴の一つとして、モデルの右手がキャンバスからはみ出している、と言う点が挙げられます。

 

さらに、この女性の着ている洋服の格子柄が、とても平面的な印象を与えます。

まるで、テーブルからの延長線上にあるかのようです。

 

この平面的な作品も、ナビ派の代表的な画風になります。

 

続いては、こちらになります。

こちらは、「ランプの下の昼食」と言う作品で、1898年にピエール・ボナールによって描かれています。

 

この作品では、奥の子供とその母親と思われる女性、手前の子供とその父親と思われる男性が描かれています。

そして、奥の二人には明るい光が当たっているのに対して、手前の二人は薄暗い場所にいるようにも見えます。

 

これは、単純に光による色の対照を表しているのかも知れません。

しかし、一方ではこの二組の親子の置かれている状況を象徴的に描いているのかも知れません。

 

ナビ派は、モデルの心の動きを象徴的に描き表した、と言う特徴もあるのです。

 

続いての作品は、こちらになります。

こちらは、1893年に描かれたモーリス・ドニの「ミューズたち」です。

 

「ミューズ」と言うのは、ギリシャ神話に登場する女神の事です。

ここで描かれている女神達は、あくまでも優美です。

そして、体型も丸みを帯び、その優美さを一層際立たせています。

 

対して、ここに描かれている木は、とても直線的な印象を与えます。

その事によって、お互いの特徴がよく描き表わされている、と言う事が言えると思います。

 

そして、次はこちらです。

こちらの作品は、1890年ポール・セリュジエが描いた「ナビに扮したポール・ランソン」と言います。

 

ナビ派のメンバーは、度々ランソンの家に集まり、議論を戦わせていたそうです。

この作品は、ランソンが特別に衣装を着て、解読不能な文字書かれた本を読んでいるかのようなポーズを取っているところです。

 

つまり、ナビ派の人達がふざけてやった「茶番劇」のひとコマ、と言う見方が一般的なようです。

 

以上、ここまでいくつかの作品をピックアップして、ご紹介させていただきました。

 

ここまでをまとめると、ナビ派と言うのは、ゴーギャンに影響を受けたボナール、ドニ、ヴィヤール、セリュジエ、ヴァロットンなどのメンバーで構成されています。

そしてその作品は平面的で色彩が強烈、そして内面的な心の動きを描き表わす、などの特徴があるようです。

 

さて、今回も長くなりましたが、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)

 

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