ブログをご訪問くださいまして、有難うございます。
このブログをご覧くださっていらっしゃる全ての皆様に、良き事が雪崩れのごとく起こる事を、お祈りさせていただきます。

前回の更新から、少し間隔が空きましたね。
実は、今回のブログの原稿は、随分前に出来ていたんです。
しかし、とある目的がありまして、意図的に更新を遅らせていました。
済みません・・・。


さて・・・。


「逢沢りく」を読みました。
これは、ほしよりこ さん原作のマンガで、文藝春秋社より出版されています。
逢沢りく1 
このマンガを読んだのは、先月放送されていたラジオドラマ「青春アドベンチャー」を聞いたのがキッカケです。
この「青春アドベンチャー」と言う番組は、毎週月曜日~金曜日の22:45~23:00までNHK-FMで放送されています。
http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2016008.html

逢沢りく2 
<配役>
逢沢りく   ・・・・ 恒松祐里
お母さん  ・・・・ こじまけいこ
お父さん  ・・・・ 木内義一
伯母さん  ・・・・ 和泉敬子
伯父さん  ・・・・ 福原正義
トキちゃん ・・・・ 毛利大竜
小鳥          ・・・・ 前田綾香 他

全くご存知ない方のために、簡単にあらすじをご紹介させていただきます。

「逢沢りく」は女子中学生。
家事や子育てを自分では完璧にこなしていると思っている母親と、表面上は家族思いだが実は浮気をしている父親と暮らしています。

そんなりくは、いわゆる「ウソ泣き」をします。
例えば、家で誕生日のお祝いをしてもらうと涙を流しますが、決して本当に泣いている訳ではなく、お祝いしてくれている家族のために「涙を流して見せている」んですね。
言ってみれば、常に周りの人の顔色を窺いながら、生きているんです。

そんな時、りくは街で偶然、父親と浮気相手が小鳥を買う現場を目撃してしまいます。
その後どうなったかと言えば、最終的には父親がその鳥を、りくの家に持って帰る事になってしまいます。

事情を知っているりくは、母親のためにその小鳥を絞め殺そうとしますが、かえって母親に気味悪がられます。
そして、何と、前から遊びに来るように言われていた大阪の伯母さんの家に、小鳥と一緒に一時的に預けられてしまいます。
りくは大変なショックを受け、「決して大阪には馴染むまい」と固く心に誓います。

ところが、実際に行ってみると大阪の人達はとてもフランクでした。
前の学校の制服のままで登校したり、殆ど口をきかないりくでしたが、周囲の人は彼女を受け入れて行きます。
中でも、りくの従姉妹の子である「トキちゃん」はりくに懐き、連れて行った小鳥もトキちゃんの物真似をするようになります。

そんな折、トキちゃんが入院し、手術をする事になりました。
実は重い病気で、余命いくばくも無い、と言われていたのです。

最初重病だと知らなかったりくは、自分に病気が移らないか心配したり、病院は嫌いだからお見舞いに行かない、と言っていました。
ところが事実を知ってからは、東京の家に帰る事になっていたのを延期する、とまで言い出したりするようになったのです。

そして、手術が終わったトキちゃんから電話で「また一緒に遊んで」「ずっと大阪にいるよね」と言われ、大きく心が動きます。
物語の最後は、電話を終えたりくが、本当に心から泣くと言う感動的なラストシーンになります。
逢沢りく3 
この物語の素晴らしい所は、最初は極めて淡々と話が展開しながらも、りくの心がとても繊細に描かれている点にあります。
そして、常に周囲の顔色を窺い、そうであるが故に本心を誰にも言えず、心を閉ざしていたりくには、とても共感を覚えます。

人には誰しもピュアな部分があり、それはそれで素晴らしいのですが、大人になるにつれ、そして社会に出るにつれ、それだけでは生きて行けなくなってしまいます。
それは必ずしも良い事とは言えませんが、世の中でうまくやって行くための「智慧」を身に付けざるを得ないんですね。

そして、さらに言えば、そんなピュアな心は傷付けられ、そうして傷付いた心を抱えたまま、人は生きて行かなければならないのです。
真剣に考えると、生きるって辛いですよね。

この物語は、そんな日常生活の中で忘れていたピュアな気持ちを思い出させてくれる、感動的な作品です。
セピア色になってしまった以前の心に、綺麗な色をよみがえらせてくれる事でしょう。
皆様も、機会があれば是非お手に取っていただければ、と思います。


今回も長くなってしまいましたが、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)