ブログをご訪問くださいまして、有難うございます。
このブログをご覧くださっていらっしゃる全ての皆様に、良き事が雪崩れのごとく起こる事を、お祈りさせていただきます。
なお、豪雨の被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
さて皆様は、西表島(「いりおもてじま」と読みます)と言う島を、ご存知でしょうか?
地図をご覧ください。
小さくて、分かりずらくて、申し訳ありません。
画面右上に見えているのが、九州です。
そして、中央の赤い色をした比較的大きな島が、沖縄本島です。
西表島は、画面左下のやはり赤い色の島です。
(白の ↓ の先にある島です。)
一番左下が台湾(中華民国)ですから、沖縄本島よりも台湾に近いと言う事になります。
西表島と言うのは、この辺りの島の中では、一番自然の変化に富んだ島ではないでしょうか?
何故なら、島の中央には標高が1000メートルちかい山(古見岳)がありますし、
川がいくつも流れています。
この写真は川をカヌーで昇っている様子ですが、左右にはマングローブの木が生えています。
そして、大きな滝がたくさんあります。
さらに、ピナイサーラと言う滝の上から眺める景色は、素晴らしいです。
また、西表島のすぐ隣には、由布島と言う島があります。
この島は、何と干潮の時には牛が引いた車で海を渡って行く事が出来ます。
そして何と、島には温泉も湧き出しています。
ただし、決して温泉地と言うわけではありません。
さて、今回はこの西表島を舞台にしたお話です。
まず、こちらをご覧ください。
これは、水田耕平さんと言う方が、南山舎から出版した「イリオモテのターザン」と言う本になります。
この本の舞台が西表島と言うわけなんですが、この水田さんが西表島に渡り、現地で「ターザン」と呼ばれている初老の男性の元を訪れ、そのターザンと数日生活を共にする、と言った内容です。
西表島の地図を見てみましょう。
島は大きく右側の東部地区と、左側の西部地区に分かれているんですが、ターザンが住んでいるのは島の一番左端の「網取」と言う場所です。
ここは何と、右隣の「舟浮」から船に乗らないと行けない場所でした。
そういう所にターザンは、自前の小屋を建て、海に入って魚を取り、山で育ったサツマイモや野生のバナナを集め、川で貝を拾う、と言う生活をしているんです。
勿論、電気・ガス・水道もなければ、インターネットも使えません。
そして、取れた魚を自分でさばいてサシミにしたり、煮炊きしたりして食べます。
余った魚やサツマイモ、バナナなどは、物々交換してお米や日用品を手に入れます。
物々交換で手に入れたお米は、自分で火を起こしてお釜で炊き上げます。
また、調味料や調理器具なども全て物々交換で入手します。
お風呂はなく、近くの川で飲み水を汲み、身体や洋服を洗い、トイレも済ませます。
電気が無いので、夜明けと共に起き、日暮れと共に寝ます。
つまり
・水道光熱費 ・・・ ゼロ
・食材にかかる費用 ・・・ ゼロ
・日用・雑貨費用 ・・・ ゼロ
なんですね。
ですので、お金と言う物を全く必要としないんです。
それが証拠に、水田さんが最後にターザンにお礼として渡した紙幣が、次回訪れた時に、食器の下敷きにされて変色していました。
周囲に全く人は住んでおらず、たまに近くにキャンプに人が訪れる事がある以外は、まるでロビンソンクルーソーのような生活です。
時間になったから起きなければいけない、とか、人に対して神経を使わなければならない、とか、家のローンのため節約しなければならない、といった事は一切ありません。
必要なのは、
・魚を取る船
・取った魚がさばける事
・料理をするために火を起こせる事
ぐらいでしょうか。
ただし、自然の恵みが無いと生きて行かれないので、自然に逆らわず、自然に感謝して、自然と共に生きて行かなければなりません。
その事は、作者の水田さんも、ここでの生活で痛感したようです。
また、ターザンが経験した戦争の悲劇、沖縄の置かれた過酷な運命などが繰り返し出て来ます。
平和であるからこそ、こういう生活が可能なんですよね。
我々は、ともすれば感謝の気持ち、平和の有難さを忘れてしまいがちです。
そして、時間やお金、対人関係などのストレスを抱え、きゅうきゅうとした毎日を過ごしています。
水田さんは、ターザンの生き方を通して、こんな我々に警鐘を鳴らしたかったのではないでしょうか?
忘れかけていた大事な物を、思い出させてくれる一冊です。
ただし、最後に一つだけ不思議な事があります。
例えどんなに小さな小屋でも、住んでいる以上、自分の土地なら固定資産税、借地なら借地料を払う必要があります。
これは一体どうしていたんでしょうか?
そんな事を気にする事自体、お金の呪縛から逃れられていない証拠ですよね・・・?(汗)
今回も、またまた長くなってしまいました。(滝汗)
今回も、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)