ブログをご訪問くださいまして、有難うございます。
このブログをご覧くださっていらっしゃる全ての皆様に、良き事が雪崩れのごとく起こる事を、お祈りさせていただきます。
さて先日、東京は上野にあります東京都美術館の「新印象派」展に行って来ましたので、今日はそちらのご紹介をさせていただきますね。
印象派と言うのは、モネ、ルノアール、マネなどによって始められた、新しい絵画の技法です。
その特徴は、
1、筆を塗り拡げるように描くのではなく、キャンバスに置くような描き方をする
2、絵の具の色を混ぜないで、そのまま使う
3、家の外の風景を描く
4、貴族や皇族ではなく、一般市民を描く
と言った点が挙げられると思います。
新印象派と言うのは、このうちの特に1番の描き方を突き詰めていった物です。
では、早速展示内容をご紹介させていただきます。
まずは、こちらです。
これは、クロード・モネの「アヴァルの門」と言う作品です。
新印象派の作品からいきなり行くのではなく、まずはそれ以前の印象派の代表的な作家であるモネの作品からになります。
やはり、べったり色を塗るのではなく、キャンバスに筆を置くような描き方になっていますね。
続いては、こちらです。
これは、ベルト・モリゾの「ブージヴァルの庭」と言う作品です。
印象派の画家達は、自分達独自の絵画展を続けていましたが、次第に印象派的な作風の画家が増えるにつれ、印象派の絵画展に出品を希望する人達も現れ始めました。
特に、この後ご紹介させていただく新印象派を代表する画家であるジョルジュ・スーラの参加にあたっては、このベルト・モリゾが尽力したと言われているそうです。
ちなみに、ベルト・モリゾはマネの永遠の恋人と言われ、印象派随一の女流画家としても知られています。
詳しくは、「オルセー美術館展」(こちら)をご覧ください。
次は、こちらになります。
これは、ジョルジュ・スーラの「セーヌ川、ワールブヴォワにて」と言う作品です。
スーラは、ポール・シニャックと共に、新印象派を代表する画家の一人です。
印象派と新印象派はどこが違うのか、と言えば、ひと言で言えばその筆遣いですね。
印象派も色を塗り拡げるような筆遣いはしませんが、スーラになると、本当に筆で点を打つような感じの描き方になります。
この事は、実際に絵を間近でご覧になると、本当によくお分かりになると思います。
なお、この作品、水面に写っている建物の白い影が、本当によく描けていますよね。
そして、こちら。
これは、スーラの代表作の一つである「グランド・ジャト島の日曜日の午後」と言う作品です。
今回は残念ながら本作の展示はありませんでしたが、代わりに、この作品の習作が何点か展示されていました。
相変わらず、ビッシリと点で風景を表現していますが、こうして離れて見てみますと、まるで色を塗ったように見えますね。
続いては、こちらです。
これは、ルイ・アイエの「色彩球の8つの断面図」と言う作品です。
まるで、印刷会社の色見本みたいですね。
と言うのは、実は新印象派と言うのは、実際色彩そのものについても研究しているんですね。
そして、「〇色の補色は✕色だ」と言う、学問から得た知識を元に作品を描いたりしています。
こちらは、絵画の作品としては「?」な感じですが、新印象派を象徴しているように思えたので、紹介させていただきました。
そして、こちら。
これは、ルイ・アイエの「客寄席の芝居」と言う作品です。
アイエは、先程のような作品を見ても分かりますように、色について詳しく勉強した人のようです。
そして、その結果がこの作品にも色濃く窺えます。
と言うのは、最後列の女性も男性も、黒い洋服、黒い帽子、黒い髪なんですが、そこに無数の赤が点々と細かく混ざっているんですね。
勿論、黒に比べて赤は圧倒的に少ないですが、赤を差し色のように使う事で、返って黒が目立つ効果を狙ったようなんです。
こう言った新印象派の特徴がよく分かる作品です。
続いては、こちら。
これは、ポール・シニャックの「ポルトリュー、グーヴェルロー」と言う作品です。
今までのお話で、新印象派と言うのは、とても実験的な絵を描いていたと思われるかも知れません。
確かにそれもある一面ではありますが、このような自然の景色を描いた作品も多く見受けられます。
特に、これは防波堤の波打ち際のようですが、海水に濡れた部分と乾いている部分の色分けが、絶妙な感じがします。
続いては、こちらです。
これは、アンリ=エドモン・クロスの「波打つ海」と言う作品です。
今までは、人にしろ風景にしろ「止まった」状況を、細かい点で描き表していた新印象派ですが、ここに来て動きのある作品が出て来ました。
新しい絵画の流れを感じさせます。
うねるような波の描き方に、その特徴がよく表されていますよね。
そして、次はこちらです。
これは、同じくアンリ=エドモン・クロスの「(若い女性)(森の空地)の習作」です。
ここまで来ますと、さすがに点を打って描き表している部分が少なくなります。
新しい絵画の流れの息吹きを感じさせてくれますよね。
そして、こちらです。
これは、アンリ・マティスの「ラ・ムラード」と言う作品です。
マティスは、フォービズムの画家として有名です。
フォービズムとは、色の激しさを前面に出したような作品が多いですよね。
ただ、マティス自身も画家として出発した当初は印象派の影響を受けていました。
この作品にもその面影を感じられますが、フォービズムの画家としてのマティスの特徴を垣間見る事が出来ます。
以上、100点以上ある展示の中から、ほんの僅かですが、ご紹介させていただきました。
なお、実際これから会場にいらっしゃる方は、是非一つの作品を近寄って筆遣いをご覧になるのと同時に、少し離れて点で描かれた作品がどう見えるか、確かめてご覧になる事をお勧めします。
本当に、違って見えますよ。
今回も、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)
おま毛
今回の展示で、作品とタイトルの関係について、強く感じた事がありました。
ですので、これについては回を改めまして、お話させていただければ、と思います。
このブログをご覧くださっていらっしゃる全ての皆様に、良き事が雪崩れのごとく起こる事を、お祈りさせていただきます。
さて先日、東京は上野にあります東京都美術館の「新印象派」展に行って来ましたので、今日はそちらのご紹介をさせていただきますね。
印象派と言うのは、モネ、ルノアール、マネなどによって始められた、新しい絵画の技法です。
その特徴は、
1、筆を塗り拡げるように描くのではなく、キャンバスに置くような描き方をする
2、絵の具の色を混ぜないで、そのまま使う
3、家の外の風景を描く
4、貴族や皇族ではなく、一般市民を描く
と言った点が挙げられると思います。
新印象派と言うのは、このうちの特に1番の描き方を突き詰めていった物です。
では、早速展示内容をご紹介させていただきます。
まずは、こちらです。
これは、クロード・モネの「アヴァルの門」と言う作品です。
新印象派の作品からいきなり行くのではなく、まずはそれ以前の印象派の代表的な作家であるモネの作品からになります。
やはり、べったり色を塗るのではなく、キャンバスに筆を置くような描き方になっていますね。
続いては、こちらです。
これは、ベルト・モリゾの「ブージヴァルの庭」と言う作品です。
印象派の画家達は、自分達独自の絵画展を続けていましたが、次第に印象派的な作風の画家が増えるにつれ、印象派の絵画展に出品を希望する人達も現れ始めました。
特に、この後ご紹介させていただく新印象派を代表する画家であるジョルジュ・スーラの参加にあたっては、このベルト・モリゾが尽力したと言われているそうです。
ちなみに、ベルト・モリゾはマネの永遠の恋人と言われ、印象派随一の女流画家としても知られています。
詳しくは、「オルセー美術館展」(こちら)をご覧ください。
次は、こちらになります。
これは、ジョルジュ・スーラの「セーヌ川、ワールブヴォワにて」と言う作品です。
スーラは、ポール・シニャックと共に、新印象派を代表する画家の一人です。
印象派と新印象派はどこが違うのか、と言えば、ひと言で言えばその筆遣いですね。
印象派も色を塗り拡げるような筆遣いはしませんが、スーラになると、本当に筆で点を打つような感じの描き方になります。
この事は、実際に絵を間近でご覧になると、本当によくお分かりになると思います。
なお、この作品、水面に写っている建物の白い影が、本当によく描けていますよね。
そして、こちら。
これは、スーラの代表作の一つである「グランド・ジャト島の日曜日の午後」と言う作品です。
今回は残念ながら本作の展示はありませんでしたが、代わりに、この作品の習作が何点か展示されていました。
相変わらず、ビッシリと点で風景を表現していますが、こうして離れて見てみますと、まるで色を塗ったように見えますね。
続いては、こちらです。
これは、ルイ・アイエの「色彩球の8つの断面図」と言う作品です。
まるで、印刷会社の色見本みたいですね。
と言うのは、実は新印象派と言うのは、実際色彩そのものについても研究しているんですね。
そして、「〇色の補色は✕色だ」と言う、学問から得た知識を元に作品を描いたりしています。
こちらは、絵画の作品としては「?」な感じですが、新印象派を象徴しているように思えたので、紹介させていただきました。
そして、こちら。
これは、ルイ・アイエの「客寄席の芝居」と言う作品です。
アイエは、先程のような作品を見ても分かりますように、色について詳しく勉強した人のようです。
そして、その結果がこの作品にも色濃く窺えます。
と言うのは、最後列の女性も男性も、黒い洋服、黒い帽子、黒い髪なんですが、そこに無数の赤が点々と細かく混ざっているんですね。
勿論、黒に比べて赤は圧倒的に少ないですが、赤を差し色のように使う事で、返って黒が目立つ効果を狙ったようなんです。
こう言った新印象派の特徴がよく分かる作品です。
続いては、こちら。
これは、ポール・シニャックの「ポルトリュー、グーヴェルロー」と言う作品です。
今までのお話で、新印象派と言うのは、とても実験的な絵を描いていたと思われるかも知れません。
確かにそれもある一面ではありますが、このような自然の景色を描いた作品も多く見受けられます。
特に、これは防波堤の波打ち際のようですが、海水に濡れた部分と乾いている部分の色分けが、絶妙な感じがします。
続いては、こちらです。
これは、アンリ=エドモン・クロスの「波打つ海」と言う作品です。
今までは、人にしろ風景にしろ「止まった」状況を、細かい点で描き表していた新印象派ですが、ここに来て動きのある作品が出て来ました。
新しい絵画の流れを感じさせます。
うねるような波の描き方に、その特徴がよく表されていますよね。
そして、次はこちらです。
これは、同じくアンリ=エドモン・クロスの「(若い女性)(森の空地)の習作」です。
ここまで来ますと、さすがに点を打って描き表している部分が少なくなります。
新しい絵画の流れの息吹きを感じさせてくれますよね。
そして、こちらです。
これは、アンリ・マティスの「ラ・ムラード」と言う作品です。
マティスは、フォービズムの画家として有名です。
フォービズムとは、色の激しさを前面に出したような作品が多いですよね。
ただ、マティス自身も画家として出発した当初は印象派の影響を受けていました。
この作品にもその面影を感じられますが、フォービズムの画家としてのマティスの特徴を垣間見る事が出来ます。
以上、100点以上ある展示の中から、ほんの僅かですが、ご紹介させていただきました。
なお、実際これから会場にいらっしゃる方は、是非一つの作品を近寄って筆遣いをご覧になるのと同時に、少し離れて点で描かれた作品がどう見えるか、確かめてご覧になる事をお勧めします。
本当に、違って見えますよ。
今回も、最後までお読みくださいまして、有難うございました。(^◇^)
おま毛
今回の展示で、作品とタイトルの関係について、強く感じた事がありました。
ですので、これについては回を改めまして、お話させていただければ、と思います。