関東地方は10月にも拘わらず暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
台風の被害に遭われた、沖縄・九州地域の方々には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、以前うつ病について書かせていただきましたところ、反響をいただきました。
皆さん、有難うございました。

やはり、皆さん同じような事で苦しんでいらっしゃるのだ、と言う事を、改めて痛感致しました。
そして、この「社会的疎外感」と「周囲の無理解」と言うのは、とても大きな問題なのだ、と言う事を強く認識させていただきました。
皆さん、有難うございます。

今、改めて前回を振り返り、皆さんからいただいたお便りをもう一度読ませていただきました。
そして、今一つ真意が伝わっていないな、と言う部分がありましたので、前回を補足する意味で、今回書かせていただきます。

まず、私が以前勤めていた職場の話をさせていただきます。
前回書き忘れたのですが、自分が病気になる以前のお話です。

その当時、勤務していた部署で、私の仕事を手伝っていただくために、ある方にアルバイトに来ていただく事になりました。
この方を、仮にUさんとしましょう。

実際に、勤務していただくようになって初めて分かったのですが、実はUさんは当時精神的に問題を抱えていたのです。

詳しい事は分かりませんが、Uさんは正社員と言う立場を辞めたばかりでした。
それが、精神的な事が原因だったのかは、分かりません。

しかし、ある時私はUさんの机の上に「私は仕事を辞めてしまった」と言うメモが置いてあるのを見付けて、驚いた事があります。
つまり、結果的に仕事を辞めた事で、精神的に追い詰められていたようです。

そして、睡眠薬を飲んでいて、「薬が強過ぎた」という連絡を入れて、よく遅刻したり休んだりしていました。
しかし、私はUさんの精神的な苦しさが分からず、単に遅刻や休みのために私が1人で勤務しなければならず、結果的に昼の食事に行けなくなった事を、「困ったな」と思うだけでした。

結局Uさんは、休みや遅刻が多かったために、契約が延長されず、アルバイトが続けられなくなりました。

私はと言えば、Uさんの気持ち、苦しさを全然分かってあげられなかった、と言うのが本当のところです。
Uさんを責めたりした事はありませんでしたが、どういう状況なのか分からず、特に優しく接してあげる事も出来ませんでした。

この事を思い出して自分の事を考えると、確かに私が病気になった時に、周りの人が理解してくれなかったのも、仕方がないのかも知れません。

しかし、百歩譲ってそうだったとしても、私の場合は、かなり状況が特殊なのです。

と言うのは、無理解だけならまだ良いのですが、病気である事を理由に辞めさせようとしたのです。
それも、病気を理由に表立って辞めさせる事は出来ないので、自分から「辞めます」と言わせるように、精神的に追い詰めて行ったのです。

具体的には、職場では復帰後誰も私に口を利かなくなりました。
朝私が「おはようございます」と挨拶しても、誰も返事をせず、無視するのです。

つまり、パワハラのような事は問題になるので出来ませんが、こういうやり方は後で問題になる事はないのですね。
これが、ずっと毎日続き、私は本当に死のうかと思いました。

これでは、無理解どころか暴力に等しいやり方だと思います。
どこかに訴えたくても、他の社員の人は自分の立場が危うくなるのが怖いので、誰も私の立場に立って弁護してくれる人はいません。

かつて私が経験した、周りの人が病気になった時の私の戸惑いと、私が病気になった時の職場の対応には、天と地ほどの差があるのです。

話は変わりますが、病気のためのカウンセリングの方法の一つに、認知行動療法と言うものがありますよね。
自分の考えを見つめ直し、別の考え方をする事によって、辛さや苦しさを軽くしよう、と言うやり方です。

認知行動療法ではありませんが、私もカウンセリングに通った事があります。
でも、結局はうまく行きませんでした。

今振り返って考えますと、カウンセリングでうつ病が回復すると言うのは、なかなか難しいのではないか、と思うのです。

何故ならば、人間は健康であるなしに関わらず、自分の考えは正しい、と思うものであるからなのです。
これは人間としては当然の事で、常に「自分は間違っているのではないか」と思いながら生活していたら、何も出来なくなってしまいます。

しかしカウンセリングは、まず自分の考えを否定する事から始まります。
否定、と言う言葉がキツければ、振り返る、と言った方が良いでしょうか。

でも、これは簡単なようで、実際はとても難しい事なのです。
仮に出来たとしても、それはカウンセラーの事を余程強く信頼している場合に限られると思います。
信頼していればこそ、その人の言う事に耳を傾けようか、と言う気持ちにもなりますが・・・。

しかし、残念ながらそこまで信頼を得られるようなカウンセラーさんは、あまりいないのではないでしょうか。

それは、カウンセラーさんは良かれと思って認知行動療法をやっているのでしょうけど、こちらの話を聞いてくれる前に、カウンセラーさんが、あれこれ改善のために先に話をしてしまうからです。

これを読んでくださっている皆さんが共感してくださるかは、分かりませんが、私はまずはカウンセラーさんには話を聞いて欲しいのです。
そして、共に怒り共に泣いて欲しいのです。

そうしていただければ、カウンセラーさんを信頼できるようになるでしょうし、カウンセラーさんの話にも耳を傾ける事が出来るようになると思うのです。
ところが、ほとんどのカウンセラーさんは、それをせずにいきなり何とかしよう、とするので、効果があがらないのだと思います。

あれこれ言いたい事を言って、申し訳ありませんでした。
最後までお読みいただきまして、有難うございます。