昨日のプロ野球交流戦「広島×日本ハム」において、日本ハム・大谷選手が二刀流デビューを果たしました。

二刀流とはなんぞや、と言う話ですが、投手としての投球を行ない、同時にバッターとしても打席に立って相手投手の投球を打つ、と言う事です。
これだけの説明だと、セ・リーグの公式戦では、投手はみな打席に立つではないか、と言う意見も出て来るでしょうね。

勿論この場合は打席に立ちますが、これはあくまでもルール上の事で、あまり真剣にバットスイングしていませんし、ましてや結果を求められる事はありません。
中にはバッティングの好きな投手もいて、ヒットを打つ投手もいます。

しかし、この場合はあくまでも望んでいない結果であり、「たまたま打てた」だけなのです。

ところが、大谷選手の場合は違います。
それが証拠に、彼は「5番・投手」と言う打順に入りました。

ピッチャーが打席に入る場合、普通でしたら間違いなく9番に入ります。
それが5番に入った、と言う事は当然バッティングを期待されての事だと思います。

結果は、投手としては4回を投げて3失点し、その後ライトの守備に入ってバッターとして打席に立ちました。
バッターとしても、二塁打を打っています。

この事については、いろいろな人がいろいろな事を言っていますので、専門的な事はお任せしたいと思います。
ただ一つ言えるのは、二刀流に挑戦すると言うのは、彼がプロに入る時からの約束だったので、そういう意味では栗山監督は「約束を守った」と言えるでしょう。

お客さんも喜ぶし、球団としても観客動員が増えれば喜ばしい事だと思っているでしょう。

しかし、日本ハムがチームとして強くなるには、これは非常に危険な事だと思います。
二刀流を目指すのは良いかも知れませんが、試合に出るのはピッチャーとしてもバッターとしてもそれなりのレベルになってからでないと、周囲の選手が面白いはずがありません。

選手は誰でも、試合に出たくて、そして活躍したくて、日々大変な努力をしているのです。
そして、その結果が給料と言う形で自分に返って来ます。

しかし、このように「お客を呼べるから」「マスコミに注目されるから」などと言う理由で試合に出してもらっていては、他の選手は面白くありません。

例えば、この日ライトで先発出場していたのは佐藤選手でした。
しかし、大谷が投手からライトに変わるにあたり、彼はベンチに下がらなくてはいけなくなりました。

つまり、大谷をライトとして使いたいために、佐藤選手の活躍するチャンスは無くなってしまったのです。
これはほんの一例ですが、こういう事が繰り返されると他の選手は不満を持つようになり、チームとしての結果は出なくなってしまうでしょう。

事実、今年の日本ハムの成績は良くありません。
勿論その責任が大谷個人にあるとは言いません。

しかし、このような事は長くは続かないし、あまりにリスクが大きいと思います。

チームの成績より観客動員が優先、と言う考え方もあると思います。
しかし、そんなチームに今後新しく入る選手がいるでしょうか?
頑張っても報われないようなチームは、個人的にはご免こうむりたいですね。