「飲食チェーンM&A編16」


[大阪進出その2]


400坪をひとつの業態で常にいっぱいにするのは流石にリスクがあり過ぎると箱の使い方の議論になりました。


何度も打合せを重ねて出した結果


箱を3分割して3つのエリアを作る事になりました。


そして入り口の目の前で活タラバ蟹や活毛蟹を釜茹でするところをSHOWとして見せる演出やデカい水槽で魚が泳ぐ姿を水族館のように見立てた演出を施しました。


3つのエリアは

①郷土料理エリア(従来の業態)

②回転寿司(新業態)

③北海道物産展(新たな試み)

このように分けました。


この業態のネーミングは

factory dining show 〇〇〇と名付けられ、

新業態の回転寿司には和食レストランで寿司ロボットを導入した会社から寿司レーンの会社を紹介していただき、寿司ロボットも含めてそのシステムを導入しました。


私は横浜に常駐していましたが、大阪に何度も足を運んで工事の進捗状況と営業の準備を確認していました。


大阪には大阪担当部長と商品部3名

そして事業部長の計5名をおくりました。


工事は順調に進んでいましたが、新業態の回転寿司のOPや接客教育が全然進んでいないとの情報が入り大阪に行ってみると、事業部長が物産展の品出しなどをしていて、肝心なOPや接客指導の場に関わっていない事が分かりました。


ダンプはすかさず事業部長に「今は品出し何てしている場合じゃないよ 回転寿司のOPを仕上げなきゃ」と檄を飛ばしました。


事業部長も回転寿司には携わった事がなく

どうしていいか分からなかったのだとは思いますが、ただそれを見ないフリはいけません。


私はそのまま送り込んだ商品部と打合せをして

商品を回す順番やこちらからのオススメ商品の告知方法などを決め打ちして彼等に任せました。


ホール側はスタッフ全員を集めて、このお店のコンセプトと接客の心得、笑顔の重要性を伝えてから、入店から退店までの一連の流れを共有させました。


その後ロープレにてひとりひとりにしっかりOPを身につけていただき、何とか形になって来ました。


後日調理場も含めた全体の模擬営業を実施。


スロー営業と繁忙を想定したOPも何とかこなせるまでになりました。