第1章 飲食業との出会い


大手居酒屋チェーン編2


私を支えてくれた3人のメンター⑦


3人のメンターがいなければ


もし、この3人のメンターからご指導をいただいていなかったら、私はどうなっていたのでしょうか。


もしかすると、今でも「夢」や「目標」、「使命感」を持つことができず、年配の使いづらい一般社員として、その会社でお世話になっていたかもしれません。


もちろん、それが悪いということではありません。


しかし、私自身が自分の人生を振り返った時、この3人との出会いが、私の考え方や生き方を大きく変えてくれたことは間違いありません。


この3人に共通していたものがあります。


それは、


● 決してブレない芯

● 厳しくも深い愛情

● 夢や方向性を示す力


この3つです。


3人とも、それぞれ立場や教え方は違いました。


しかし、根底には、決してブレない信念がありました。


未熟な私に対しても、ただ優しく接するだけではありませんでした。


時には厳しく叱り、間違いを正し、進むべき方向を示してくださいました。


その厳しさの中には、いつも深い愛情がありました。


そして、言葉だけで夢や目標を語るのではなく、ご自身の生き方や仕事に対する姿勢を通して、私に方向性を示してくださったのです。


私は、この3つの要素は、経営者や上司にとって非常に重要なものだと思っています。


「決してブレない芯」


「厳しくも深い愛情」


「夢や方向性」


この3つをしっかりと持ち合わせていれば、人はおのずと集まってくるのではないでしょうか。


「この人と一緒に働きたい」


「この人についていきたい」


「この人と苦楽を共にしたい」


そう思ってもらえるのだと思います。


人は、給料や待遇だけで動くものではありません。


もちろん、それらも大切です。


しかし、それ以上に、その人が何を目指しているのか。


何を大切にしているのか。


自分たちをどのように導いてくれるのか。


そこを見ているのではないでしょうか。


私自身、3人のメンターとの出会いを通して、そのことを学びました。


今の私の中にある考え方や経営に対する姿勢は、決して自分ひとりで作り上げたものではありません。


3人のメンターからいただいた教えや愛情が、長い年月をかけて、私の中で少しずつ形になっていったものです。


この3人のメンターとの具体的なエピソードについては、これから折に触れてお話しさせていただきたいと思います。


私の飲食人生を語るうえで、この3人との出会いは、決して欠かすことのできない大切な原点なのです。