「飲食チェーンM&A編15」
[大阪進出]
今まで関東にしか店舗はなかったのですが
〇〇〇〇〇は関西にも拠点が有り、物件情報も
頻繁に入って来てました。
心斎橋から少し入ったビルの7階に物件が見つかり現調しに大阪に向かいました。
8階には〇〇〇〇〇の店舗が入っていたので
月商がどれくらいかは理解していました。
ただ平日でしたが心斎橋商店街は物凄い人通りで昼も夜も物凄く活気がありました。
この人流で有るのに8階の店舗は今ひとつ売上が足りないような違和感はありましたが
「〇〇〇の業態なら大丈夫」と土地勘のなかった私ですが出店を決めてしまいます。
その当時の土地勘のある方なら心斎橋筋はウィンドーショッピングを楽しむ場所で、飲食がメインの場所ではないという事がすぐに分かる事でした。
急ピッチで工事を進める中、関東では得意の
法人営業を試みますが、大阪ではやはり勝手が異なり大変苦戦しました。
そしてオープンを迎えますが、悪い違和感は
あたってしまい、とても厳しいスタートを切る事になりました。
立地はその土地土地によって大きく異なり
安易な考えで出店を決めてはいけないのだと
ダンプは手痛い学びを得ます。
しかしここで後戻りする事は出来ません。
丁度、時を同じくしてリーシング会社より、千里中央駅のビルの屋上の400坪の物件をやりませんかとオファーが入っていました。
心斎橋店の件もあり、また400坪という箱のデカさと投資が幾らかかるかなど負の考えばかり
浮かんで来ましたが、心斎橋は立地の選定ミスで業態の力はまだ発揮出来ていないと負を振り切り会長、社長へ出店の意向をお伝えしました。
経営陣からの答えはGOでした。
リーシング会社からは企画、設計施行が条件でしたので協業する事で契約がまとまり、起死回生を叶えるチャンスが巡って来たとダンプは気を引き締め直して出店に臨むのでありました。