「大手居酒屋チェーン編」


[何と異例の1カ月で異動⁉️]


その後キッチンとホールの核になるスタッフ達と

密にコミュニケーションを取るようにして

絆を深めていきました。


あっキッチンは副店長を除くポジションは

全て外国人スタッフです。


キッチンは元々が戦力の高い方達でしたので

もっとビジュアルにこだわってとか

もっと熱さにこだわってと気持ちを伝える事で

私が何を望んでいるのかをすぐ理解して来れ

副店長を中心に改善が進み、料理全体の質が

更に向上して来ました。


ホールは入り口担当のベテランの女性スタッフに

ファーストインパクトとラストインパクトの

重要性を渾々と伝え、営業で一緒に付いて

見本手本を見せてやらせました。


毎日朝礼で言う事望む事は同じ

もっと美味しくするには

もっと熱々で提供するには

もっと早く提供するには

もっと雰囲気をよくするにはでした。


ただ日を追うごとにお客様からのお褒めの言葉を

伝える日が増えて行きました。


順調に改善が進んでいて、着任から半月くらい

経ったある日、事業部長が営業前に訪店されました。


それは私の店舗異動の話でした。


東京八重洲に1年前に出店した東京駅前店の店長が

SVに昇進する為、私に東京駅前店を任せたいと

仰られました。


東京駅前店は当時社内で2番目に大きい旗艦店で

433席しかも2層のお店でした。


嬉しい反面、やっと形になりつつあるN新橋店を

ここで離れるのはスタッフ達にも本当に申し訳なく自分としても心残りがありました。


ただ事業部長からは「村岡以外にはあの店を動かせる人はいない頼む」と言われ異動を受けさせていただきました。


この件を副店長に話をしましたら

「大丈夫です、後は私がやりますから。安心して

東京駅前店にいらして下さい。」と。


最初に会った時とは顔つきも変わり自信に

満ちていました。


これなら任せても大丈夫だなとホッとしました。


N新橋店での営業は残り半月


次の日の朝礼は

「皆さんと一緒に良いお店作りが出来て来ましたが、残念ながら私は後半月で異動になる事になりました。後は〇〇副店長が引き継いで良いお店に仕上げて来れます!一緒に盛り上げて下さいね。宜しくお願いします。」


皆さん「えっー」とびっくりされて状況が理解出来ない様子でした。


N新橋店は在籍1ヶ月

理想のお店には仕上げられませんでしたが

道筋はしっかり出来たと思います。


そしていよいよ旗艦店東京駅前店でまた新たな戦いが始まるのでした。