「大手居酒屋チェーン編」


[創業オーナー]


今回は少しこの企業についてお話ししたいと

思います。


この会社の創業オーナーの会長は

間違いなく私の外食人生の中で一番

学ばせていただき影響を受けた方です。


昔の職人の方に振り回される暗い雰囲気の

居酒屋から、オリジナルで美味しい料理や

お酒がリーズナブルな値段で食べられる

活気ある居酒屋を目指し作り上げ

居酒屋を初めて一部上場企業に

育てた方です。


この方の弟さん達はあのスーパー「オーケー」の

創業者とセコムの創業者であります。


この企業の経営理念はとても分かりやすい

お客様に立てた誓いと言う形で

従業員に浸透させています。 


「四つの誓い」

1.よいものを安く

1.早く

1.清潔に

1.最高の雰囲気で


また、今でこそ週払いや日払いのシステムが飲食店に入って来ていますが、30年以上前からこの企業には自社での週払い制度や学生社員制度が導入されていました。


そして、私が入社した当初から年間休日は

100日近くはあったと思います。


オーナーの商品開発の考え方は

「割烹で食べられる料理を居酒屋プライスで」

でした。


例えば東京八重洲でランチを始める時に

考えられたのがすき焼き定食でした。


牛肉80g野菜たっぷりのすき焼きとご飯、味噌汁、卵、香の物+ショットの赤ワイン付き

価格は幾らだと思いますか?


なんと税込みで480円、ワンコインで20円おつりがくるというびっくりする価格でした。


ショットの赤ワインまで付ける所が

本当にお洒落だと思います。


メニューはすき焼き定食一品のみ。


私がそのお店のランチを立ち上げたのですが

11時30分オープンで13時30分ラストオーダーの2時間で400人以上の集客があり、想像を絶するくらいの忙しさでした。


開店当初は近隣の八重洲地下街の飲食店がガラガラになり、他店の店長達が店に並ぶ行列を何事かと見に来ていたことを覚えいます。


その他に当時あまり食されていなかったハラミ肉を使用したサイコロステーキや、一人前の刺身盛り合わせ、今ではコンビニなどでも販売しているひとり用小鍋

松茸の土瓶蒸し380円や平目の薄造り580円などなど数々のヒット商数を開発されました。