発達障害に関する講演会に参加してきた。



講師が息子のお世話になった先生だったから、というのが参加の理由だ。



以前に大学の先生のかたわらNPOとして相談業務をされていて、毎月息子のSSTと私の面談に10年近く通った。



息子はまだ診断がついていなかったけれど、育てにくい子で集団に適応できず、苦しい日々だった。



月に一度、先生に悩みを聴いてもらうことで心が少し軽くなり、知識も得ることができた。



ちょっぴりおしゃれして出かけ、帰りにデパートに寄ることで気分転換にもなっていた。



息子が高校に入った頃に遠くの大学に移られたので、それ以来お会いしていなかった。





講演の合間にちょこっとご挨拶できて、息子の近況も少し話せた。



久しぶりで懐かしさもあり、感激してハグもした照れ



今回はそれが目的だったのだが、講演の内容は盛りだくさんで時間が足りないくらいだった。



発達障害の研究が日進月歩であることを話されていて、先生の熱意が伝わったきた。






私自身が再認識したことや新たに知ったことをいくつか挙げてみた。



脳の多様性

発達障害は脳の多様性によるもので、環境因子に適応状態が良い場合は個性で、悪い場合は障害とされる。置かれている状態によって、適応状態は異なるので当事者の自己理解と進路選択が重要。



ASDの薬物療法

ASDの場合、少量処方が推奨される。思春期は苦しいので、薬を少し使って乗り切るとよい。

漢方薬の桂枝加芍薬湯、四物湯の組み合わせもある。

(神田橋処方と言われて、他にも組み合わせがあります。息子はこれを今も飲んでます)



セルフアドボカシー

障害者福祉から派生した概念であるセルフアドボカシーは、近年、医療・教育・心理・福祉など多方面に波及していて、「自分を守る力」でもある。セルフアドボカシースキル(自己権利擁護力)は、自分の状態を自分で説明できる力、必要とする支援を他者に求める力で、以下の3つのスキルが必要

・知る(個人の権利教育、社会サービス、地域資源)

・自己理解(強み、ニーズ、興味・関心、目標)

・援助要請力(コミュニケーション、相談、支援、主張性、IT

障害の有無にかかわらず子ども達に必要な力

(合理的配慮も様々な支援も本人の申し出がないと受けられません)



不登校が学校を変える

特別支援教育が多様な学びの場を提唱してきたが、不登校の激増によって学校に合わない子どもが多数いることが明らかになり、多様な学びが加速化していく。

(学校が変わらざるをえない時代になっています。スピードアップが望まれます)





息子は、けっきょく学校に適応できず、思春期に鬱状態になって親子ともども苦しんできた。



専門家に繋がっていたのに、、、と思ったこともある。



けれども、20歳を過ぎた頃から息子は落ち着いてきて、『自分は自分でいいんだ』という心の土台みたいなものができてきた。



脳の発達が非常にアンバランスであるため、理解に苦しむことも多く、コミュニケーションも取りにくかったが



前頭葉は20代でも発達し続けるそうで、息子は理性でかなり自分の感情をコントロールてきるようになってきた。



やっとスタート地点に立てたような気がする。



先生は、幼い頃から自己決定力を大事にするように言われていた。



小さなことでも自分で選んで決めさせる。



その積み重ねは、大人になってからの自己肯定感や自己受容に大きく影響していると感じる。



『子どもへのていねいな関わり』と『最終的な目標はその人らしい成長』という言葉が印象的だった。



目の前のことに一喜一憂せずに、長いスパンで今できることを積み重ねていくことが大切なのだと思ったおねがい