
これは、以前から読みたかったけれど、どこも在庫がなくて中古本は高くなっており、買うのをためらっていた本です。
以前、最上悠先生のネットのコラムを読んで、いたく感銘を受けた私は、それをブログでも何回も紹介しました。
私が息子との親子関係がこじれてしまった原因やその改善方法について明らかになったようで
目から鱗が落ちるような思いでした。
で、この本がどうしても読みたくなり、少々お高いけれど(中古で)手に入れました。
なぜ親による『傾聴・共感』が大切なのかを本書では詳しく説明してあります。
目次を紹介します![]()
第1章
人は、感情を殺すと心も体も病んでしまう
第2章
まずは我が子のつらさをわかってあげる
第3章
子どもの心に寄り添う「傾聴・共感」のやり方
第4章
「死にたい」「お前のせいで人生を潰された」こんなことを子どもに言われたとき、親はどう答えればいい?
間に事例がいくつか紹介されていて分かりやすく、一気に読み終わりました。
【第1章のポイント】
・感情には一次感情(喜怒哀楽、本能のようなもの)と二次感情(一次感情に続いて出てくる人工的な感情。苦悩を伴って感じられることが多い)がある。
一次感情
初めに出てくる本能的な感情、心の奥にある本音の感情
(うれしい、悲しい、さびしい、怖い、不安、怒り、驚き)
しっかり感じ切ると、自然と消えていく
⬇️
二次感情
一次感情に続いて生じてくる人工的な感情
自分でも感じやすく意識しやすい
(自己嫌悪、劣等感、恨み、絶望、罪悪感、羞恥心、嫉妬、強すぎる怒り、強すぎる悲しみ、強すぎる不安、強すぎる恐れ)
ため込む癖がつくと心と体の不調を招く
(本書P41より)
・一次感情は、感じ切ることができれば消えていく。
・子どもが話して気がすんだと思える前に、さえぎったり正論をアドバイスしたりすると、はけ口を失った一次感情は行き場を失い、二次感情をふくらませ、蓄積する。
・二次感情が蓄積されていくと、ゆがんだ二次反応が出てくる。
・二次反応には、ゆがんだ思考、ゆがんだ感情、ゆがんだ行動、病的な二次身体症状がある。
・親の『傾聴と共感』によって、親に受け止めてもらえたと感じれば、心の行き詰まりや問題行動は消える。
第2章では、親自身が自分の感情を感じ取れない場合についても触れられています。
自らも親に本音の感情を表現する機会をあたえられなかった、あるいは感情を十分に受け止めてもらえなかったために、自分の一次感情を麻痺させる癖がついてしまう。これでは当然、我が子がどれだけつらい思いをしているかがわからず、それを受け止めることもできないでしょう。
お子さんは自分たちが思う以上に繊細だということを受け止めて、そのためにも親自身も自分の感情としっかり向き合うことが、子どもを立ち直らせる鍵になってくるのです。
(本文より抜粋)
自分のどんな感情とも向き合うことは、自分を受け入れること、自分を大切にすることです。
子どもは、親がわかってくれずに感じていた『寂しい、悲しいという気持ち』を親に「そうなのね」と心の底から聴いてもらえて安心できれば、長年ため込んでいた澱(おり)のようなものは消えていきます。
その極上の快感を覚えた子どもには、自分の本音を気持ちを大切にして生きる、つまり自分らしく生きたいという気持ちが芽生えます。そして、このままではいけないと自然に感じ、将来に向けての建設的な行動が始まります。それこそ、他人からの押し付けではない、本当の意味での自立が始まるのです。
(本文より抜粋)
私の心に沁みた箇所です。
また、第4章の子どものネガティブな発言に対しての望ましい親の対応についてもとても参考になります。
ネガティブ発言は息子の特徴かと思っていた時もありましたが、不登校、ひきこもりの子どもにはよくあることです。
「死にたい」などと言われると親は動揺してしまい、良かれと思って言った正論が、逆に子どもを否定することになりかねません。
基本は、あくまで『傾聴・共感』だそうです。
親の答え方の良いパターンと悪いパターンが示されていて、すぐにでも役立ちそうです。
例えば、子どもが「アイドルになりたい」と言った場合、どう答えますか?
息子も一時期、「声優になりたい」と言っていました。
私の対応は、もちろん❌️のパターンでした💦
頭の片隅にこういう知識があるだけでも親の姿勢が変わっていくのではないかと思います。
不登校、ひきこもりは、本人のせいでも親のせいでもありません。
社会全体の問題だと私は思っています。
それでも回復には、(それが全てではないけれど)一番身近にいる親との関係が大きく影響してきます。
親としてどう在ればよいのか、この本にはその大きなヒントが書かれています。
ところでこの本、なかなかの名著だと思うのですが、中古本がどんどん値上がりしているんです![]()
需要ありそうなので再版してくれないかなぁ、、、
本が手に入らない場合はここからでも↓
①コラムの紹介
日刊ゲンダイDIGITALに掲載されたコラムです。紹介した本のダイジェスト版のようなものです。
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