振り回され続けて

息子のことを私はドタキャン王子と(心の中で)呼んでいた。

不登校あるあるなのかもしれないけれど、学校はもとよりお出かけの約束していても当日朝になったら行き渋りがひどくなり

「いやだよ〜、いやだよ〜ぐすん」とぐずって、玄関を出るまでにすごく時間がかかり、けっきょくドタキャンすることも多かった。

私は息子に「約束したことは守りなさい!」「人に迷惑をかけるな!」という正論を振りかざしていた。

息子の辛い気持ちをわかろうともしていなかった悲しい

私が言わせていたのかもしれないが、「行く」と息子が言うと、私はそのつもりでいろいろなことを想定してしまう。

私の中で「行かない」という選択肢が無くなってしまい

行くことを前提に準備をしたり、段取りを考えたりしてしまう。

そこでいきなり「行かない!」となると、電車に乗っていて急ブレーキをかけられて前につんのめるような感じで

自分の中で柔軟に切り替えができずに、ストレスだけが溜まっていった。

息子はまた、気分のアップダウンが激しく、1日の中でも大きく上がり下がりしていた。

さっきまで沈んでいると思うと、急に元気になるという変化に私はついていけなかった。

いつも息子に振り回されている感覚だった。

本人の周りにいる者は、それだけ振り幅も大きくなり

激しく振り回されてしまう。

私はそんな息子を理解することも受け入れることもできないでいた。

自分の辛さにばかり目を向けていた。




 きっかけは、フィギュアスケートの鈴木明子選手

ある時、スマホのニュースで、フィギュアスケート選手の鈴木明子さんのインタビュー記事を読んだ。







鈴木さんは摂食障害に苦しんでいた時に、お母さんからの


「どんなあなたでも受け止める」


という言葉で、弱い自分も受け入れられるようになった。


こんな自分でもいいじゃん


と、自分のことを思えるようになったら、周りの人のことも受け入れられるようになった。


自分を受け入れるということはこういうことなのかと、私の中にスッと入ってくるものがあった。


それから、心のしくみを学んでいくうちに


潜在意識では、自分に向ける意識も人に向ける意識も同じ


ということを知った時、私はこれがポイントだと思った。


自分を受け入れられない人は、人も受け入れられない。


つまり、親自身が自分を否定していたら、子どものことも否定的な目で見てしまう。


それでは、不登校やひきこもりの子どもは、心が回復しにくいし、エネルギーも溜めにくい。


このカラクリを知った時に、親の自己受容、自己肯定感の大切さが腑に落ちた。



 自分をkeepする

自己受容を進めていくのに、講座を受けたり、ワークをしたりして、コツコツと続けてきた。

話を聴いて納得したつもりでいても、実生活の中で体験したり感じたりした時に初めて腹落ちする。

それは、タイムラグがあるけれど、『あぁ、このことだったんだ』と、理論と経験が合致することが起きる。

不思議なことに、あれほど息子に振り回され巻き込まれて苦しかったのに

たとえ動揺しても揺れても、元の自分に戻ってくる時間が以前より格段に短くなっていった。

自分を保てている、自分がkeepできている感じだ。

他人軸ではなく自分軸に近づいてきている。



 行き着いたのは幸せ貯金

先日、幸せ貯金という言葉がふと思い浮かんだ。


今、目の前にある幸せを見つけ感じでいくことで、幸せの貯金を積み重ねていく、ということだ。


小さなことでよいから、幸せと感じられる習慣を身につけていく。


私は、自分の周りにあるささやかな幸せを見つけては『あ〜幸せ』とつぶやいている。


心の中に幸せ貯金が貯まっていくと、辛いことや悲しいことが起きて貯金が減ってもまだゆとりが残っているかもしれないし


幸せを感じる習慣があれば、また貯金を積み重ねていける。


子どもに依存して、子どもに幸せにしてもらうのではなく


自分で自分を幸せにできる人でありたい照れ