息子が泊まりがけの旅に行った。
旅といっても、息子の場合はひたすら電車に乗って移動する、いわゆる”乗り鉄“だ。

私なら、そんなに朝から晩まで電車に乗っていたら目が回りそうだけれど
息子は、いろんな路線を組み合わせて旅をするのが楽しいみたいだ。
ひきこもっていた息子が初めて泊まりがけで旅行すると言った時に
変な人にからまれたらどうしよう、、、![]()
電車が止まったり遅延するという予定外のことに対応できるかな、、、![]()
パニックになっても私は迎えに行けない、、、![]()
あれこれと心配していた。
あれから一人旅は何回も経験しているので、今はそれほど心配はしていないのだが
出かける前につい、「気をつけてね。母さんは何かあっても迎えに行けないから」と言うと
「そんなの当たり前じゃない!」と息子がケラケラと笑った![]()
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息子の意外な反応に、とても不思議な感覚を覚えた。
私の思っている以上に息子は成長しているのだという驚きと喜びの入り混じった気持ちだった。
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小学校の修学旅行では、1泊した次の朝、ホテルまで私が迎えに行く約束だった。
富士山の麓まで電車を何度も乗り継ぎ、少し離れたホテルに泊まったが、疲れとストレスでめまいがした。
翌朝、みんながホテルの前に整列している横を息子とタクシーで帰っていくのがとても恥ずかしかった。
小学校低学年の頃の息子は
「死にたい」とか「母さんがいないと僕は生きていけないよ」とか口にしていた。
こんな小さな子が「死にたい」なんて、いったいどういうことなのだろうという衝撃とともに
このままではダメだ、私が何とかしなければという想いがますます強くなった。
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私がいなければ何もできないと思っていたあの頃の息子はもういない。
私の助けを必要としないで、自分の足で歩いて行こうとする息子になったのだ。
なんだか置いてきぼりにされたような嬉しいような、、、
子どもは、いつか親から離れていく。
親は、子どもの心の中に安心の土台をしっかりと作ってあげることが大事なのだと、しみじみと思う。
そして、辛い子育てだったけれど、このようなささやかなことで喜びを感じられる私は幸せなんじゃないかとも思う。
