親の会の方からとても良い本を借りた



もうすでに読んだ人も多いかもしれないけど



『学校に行かない子どもが見ている世界』 

        西野博之著



マンガでわかる! 学校に行かない子どもが見ている世界 (単行本)

 


約40年間、多くの不登校の子どもや親達と関わってきた西野博之さんだからこそ分かる



不登校あるあるの裏にある子どもの気持ちが



漫画と文章で解説してあるので、とても分かりやすいニコニコ





不登校の子ども達の視点からの世界の見え方を知ることで



親の子の感じ方の違い、その間に生じるズレが分かってくる



第1章の見出しを見ると、全部かつての自分に当てはまることばかりだびっくり



子どもの行動の奥にある気持ちや見え方を理解できると、親の考え方や在り方も変わってくる



早くこういう本に出会いたかったな~



第1章 “あるある”から知る子どもたちが見ている世界


あるある①

行かないのには理由があるはず!

果てしない原因探し


あるある②

せめて朝起きて、夜寝てほしい

昼夜逆転するのはなぜ?


あるある③

依存症になるのではと心配

なぜ、ゲームばかりしているの?


あるある④

みんなと同じにするだけなのに

なぜ「ふつう」ができないの?


あるある⑤

教室には入れないのに

好きな授業や部活には行く


あるある⑥

このまま一生ひきこもっていたらどうしよう

ずっと家にいて大丈夫なの?


あるある⑦

不登校を周りに気づかれたくない

世間体との葛藤


あるある⑧

「明日は行く」っていったのに

これって行く行く詐欺?


あるある⑨

私の子育て、そんなにダメなのか

なぜ兄弟で不登校?


あるある⑩

学校で叱られてばかり

発達の凸凹にどう向き合う?


あるある⑪

いつからこうなっちゃったの

子どもの暴言や暴力にぼう然


あるある⑫

あれもこれもぜーんぶやったけど、やっぱり行かない

結局、どうしたら行くの?




次の章以降には、お母さん達が一番気にする勉強の遅れや学校や先生とのやりかかわりついても書かれている



中でも私が一番心打たれた箇所は下矢印


では、ここまで追い詰められてしまった我が子に対してどう向き合えばいいでしょうか。

それは、学校に行くことを前提として行けない子を否定的に見るのではなく、「今日もこの子、生きてるじゃん。生きてさえいてくれればそれでいい」、そんなふうにとらえることではないでしょうか。

「底をつく」といってもいいかもしれません。死んでしまったら元も子もない、命より大切なものなんてないーー心の底からそう思えたとき、迷いはふっ飛びますね。あれもこれも試してどうにもならなくなったとき、多くの親御さんがこの境地に至ります。 

そして、親が見せかけの芝居ではなく、本当に底をついて、子供の命に寄り添えるようになると、不思議と子どもは自分を取り戻し、動き出そうと準備を始めるのです。

(P89より抜粋)



後書きにも大切なことが書かれている下矢印


最後にお伝えしたいこと、それはとてもシンプルなことです。

何度も語ってきましたが、周りにいる大人は子どもに肯定的なまなざしを注いでください。「大丈夫のタネ」を蒔きましょう。その子の存在をまるごと受け止め、その子の中にともるいのちの灯を消さないこと。子どもたちとのかかわりで学んだ大切なこと。それは「To do」(する、できる)よりも「To be」(あ

る、いる)に光をあてること。

「生きているだけですごいんだ」

「生まれてくれてありがとう」

「あなたがいてくれて幸せだよ」

これからも子どもたちにこのメッセージを届けていきたいと思います。

(P183より抜粋)



最後の部分は、くしくも長い苦しみの末に私がたどり着いた息子への想いと同じだった



それがすごくうれしかった笑い泣き





学校現場や行政に携わる方達にもぜひ読んでいただきたい一冊だ📙