息子が「折りたたみ自転車がほしい」と言う。
電車で出かけた際に、駅から目的地までそれを使いたいらしい。
目的地とは、廃線になった線路の跡だ。
あちこちの廃線跡を見て回るのが好きらしい。
幼い頃、夢中で架空の路線図を描き続けていたことと繋がっている気がする。
以前なら、私はそんなことより勉強でもアルバイトでもやればと思っていただろう。
息子のやることは、将来に直接繫がることかそうでないことかという判断基準で、私は勝手に評価していた。
でも、今は、そんなことどうでもよくなってきた
今、息子がやってみたいこと、興味のあることは、なんでもいいと思っている。
久しぶりに家族3人で出かけた。
夫にも自転車を一緒に見てもらいたかったからだ。
自転車専門店で見てみると、折りたたみ自転車とはいえ、けっこうな重さだ。
8㎏〜16㎏くらいあって、折りたたんでもそれを持ち歩くのはとても大変だとわかった。
電車の中でも持てあますだろう。
息子は、すぐに購入するのはやめて、ちょっと考えてみることにしたようだ。
帰りの車の中で
「オンラインの鉄道のコミュニティの人に相談してみようかな」
とポソリと言った。
えっそんな知り合いがいるの
これまでそういうことは何も話さなかったし
友達もいないし、オンラインでのゲームはいつも一人でやっているし、zoomもLINEもやらない息子は
親以外に知り合いもなく、一人ぼっちだと思っていた。
でも、趣味の世界で繋がっている人がいるらしい。
なんともいえない、少しホッとしたような気持ちになった
息子のやりたいことを否定せず、関心を持ちながら見守ってきてよかった。
息子には息子の世界があるんだなぁ