精神科医、最上悠先生による【「不登校」「ひきこもり」を考える】シリーズの⑪〜⑮です。
①〜⑩はこちら
一次感情(情動)とは、人が生まれながら持つ素の感情。「うれしい」「悲しい」「怖い」「怒り」(喜怒哀楽)といった、原始的な感情。(記事より)
その一次感情を認めてもらえなかったり、満たされなかったらどうなるのか。
一次感情不全が招く二次感情とは?
とても興味深い内容です。
お時間あれば、読んでみてくたさい。
⑪アニメやマンガだけに惹かれる・・・「一次感情不全」に多い言動
⑫愛情が故の親の「励まし」がなぜ逆効果なのか?
⑬過度の「リスク管理」は子どもの自立の妨げになる
⑭一次感情の気持ちを認めてあげる言葉が子どもの人生の質を左右する
⑮歪んだ「二次感情」はどんな思考や行動をもたらすのか?
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「⑭一次感情の気持ちを認めてあげる言葉が子どもの人生を左右する」では、一次感情の気持ちを認めてあげる大切さを強調されています。
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赤ちゃんが泣いた時、お母さんはどうするでしょうか。
お腹すいたね~よしよし
びっくりしたね~よしよし
怖かったね~よしよし
嫌だったね~よしよし
痛かったね〜よしよし
そんなふうに赤ちゃんの気持ちに寄り添う声をかけ、抱っこし、抱きしめてあげる様子を私はイメージします。
(自分で自分にそんなふうに声かけすることをマザーリングと言うそうです。)
満たされて気が済むと一次感情はきれいサッパリ消えるそうです。
子どもが成長するに従って親の元から離れて集団生活へ入っていく場合
たいていの子どもは、不安、寂しさ、嫌な思い、傷つき等を感じても
家に帰って安心できたり、親に話して受け止めてもらえたり、友達や周りの大人等、誰かと共感し合えれば収まるのですが
安心できる人や居場所がないなど、それができないことが積み重なっていき
一次感情を抑え込んだり感じないものにしてしまうと
歪んだ二次感情が発現してしまいます。
息子の場合、非常に繊細な上に気持ちの言語化が苦手なため
自分の辛さや苦しさを表現することが難しく
かつ、私が息子の繊細さを理解しきれてなかったことで
十分に一次感情を受け止めてやれず
親子間のズレによる感情不全が起こったのではないかと推測します。
それが他の要因とあいまって、不登校ひきこもりになったのではないかと。
うちの母は、感情をあまり表に出さない人でした。
日本人に多いタイプかもしれません。
それが母にとって、置かれた環境の中で自分を守るため生きていく為の術でした。
そのせいか私の中には、感情を露わにすることは良くないこと、恥ずかしいことだという思い込みがあり
感情を表に出さずに抑え込むのが癖になり、当たり前になってしまいました。
感情表現の豊かな人に違和感を持つ反面、心のどこかで羨ましいような憧れるような気持ちもありました。
一次感情をしっかりと感じ、それを認めてもらうことが
心の成長にとってとても大切なことだと、これまで周りの誰も教えてくれませんでした。
だからこそ、少しでも多くの人にこのことを知ってもらいたいと思います。
自分の一次感情を大事にできないと
子どもの一次感情も大事にできません。
自分の一次感情に寄り添えると
子どもの一次感情にも寄り添えるようになります。
自分の一次感情も
子どもの一次感情も
大事です