明るくて元気で友達いっぱい



これが、世間一般の大人達が求める子ども像です。



学校でもこのような子どもを良しとする風潮があります。



でも、実際はそんな子どもばかりではありません。



口数の少ないおとなしい子


ひっこみじあんな子


一人でいる子



それは、個性でもあるのに



そういう子どもに対しては、マイナスのイメージを抱いてしまいます。



『ぼっち』という言葉には、ひとりでいることをバカにしている意味あいを感じます。



かつての私も息子には



活発で友達の多い男の子であってほしいという



私の願望を押し付けていました。



実際の息子は



人と群れることは一切ないし、友達もいません。



私はずっと『なんてかわいそうな子だろう』という目で見ていました。



でも、それは私の価値観や思い込みで息子を評価しているだけで



ひとりぼっちは、悪い事なのでしょうか。







今朝のNHKニュースで


“ひとりぼっちは孤独じゃないよ”


と、中学校養護教諭の石塚さんの取り組みを紹介していました。



石塚さんが中学校の保健室で見てきた生徒達は



孤独感や生きづらさを感じていることに気がついたそうです。



筑波大学の災害・地域精神医学教室で研修を受けながら



孤独でも前向きな考え方になれる方法を学んでいます。



筑波大学、太刀川教授の話


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ひきこもりの方々にインタビューしているけど、基本的にみんな思春期の時に友達と交流がうまくいかなかったとか、みんな仲よくいなきゃいけないとか、めいっぱい友達関係を作らなきゃとか。

基本的に重要なことだけど、そこから外れた子たちが“自分はダメだ”と思わなくするのが大事。



石塚さんは、大学で得た知見を学校現場で生かす新しい授業プログラム作りに取り組みました。




(実際の授業の一部↓)


ひとりぼっちでいることを“悪いこと”と考える人もいれば、“悪くない”と考える人もいる。


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ひとりぼっちは悪いことだと強く思っている。

ひとりぼっちはいやだ。

ひとりぼっちは自由で楽しい。

ひとりでも大丈夫。

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同じひとりぼっちという状況でも考え方次第で前向きに過ごせる。


ひとりぼっちでいることを寂しいと感じると、体や心の不調になりやすい。


楽しい、自由だと考えると健康な状態を保ちやすくなる。 



相手に合わせるのではなく、自分を大事にした人づきあいをする。


全員に100%だと自分は疲れてしまう。いろんな人と関わるけど100%ではなくて、ちょっと気を抜きながら関わっていくようにすると、自分自身を守ることができる。


(この授業は、マニュアル化して全国の教育現場に広めていくそうです)






息子は、人に合わせることが苦手なので



それが学校生活に適応できなかった一因です。



でも、なんとか周りに合わせられる子なら



ひとりぼっちにならないように、嫌だと思っても不本意でも



周囲に同調してしまうことが多いのではないでしょうか。



その小さなストレスが積み重なり



心が疲れてしまい、不登校に繫がるかもしれません。



このような授業が、思春期の前からどの学校でもされていたら



ひとりでいる人への偏見が減り



ひとりになる恐怖が軽減され



子ども達が生きやすくなるのではないかと思います。



心の病やいじめの予防にもなります。



そして、まずは大人が、自分の価値観や思い込みだけが正解ではないこと



普遍的なものではないことに



気づくことからだと思います。