ロシア映画勉強会・「みかんの丘」原題:Mandariinid(21日)
2013年製作/87分/G/エストニア・ジョージア合作

上映前に主催者からの簡単な説明がありました。バルト3国のエストニアと当時のグルジアの関係、元々はソ連邦に属していたので言語は共通語としているようです。エストニア人が「出稼ぎ」
に来ているのかと思ったら全く違いました。相当昔からエストニア人はグルジア(アブハジア)で果樹園を持って家族ぐるみで栽培していたとのことです。
場所は何時もの元町4丁目の「元町映画館・特別室」です。


ポスター。


主人公、イヴォ。


ネットからの借用です。
[[エストニアとジョージアの合作映画で、みかん畑で働く2人のエストニア人が敵同士の傷ついた兵士を看病する姿を通じ、戦争の不条理さを描いた。アブハジア自治共和国のエストニア人集落。この集落ではみかん栽培が盛んだったが、ジョージアとアブハジア間の紛争により、多くの人が帰国してしまった。しかし、みかんの収穫が気になるマルゴスと、みかんの木箱作りのイヴォの2人は集落にとどまっていた。ある日、マルゴスとイヴォは戦闘で負傷した2人の兵士を自宅で介抱する。1人はアブハジアを支援するチェチェン兵、もう1人はジョージア兵で、彼らはお互い敵同士だった。同じ家に敵兵がいることを知った兵士たちは殺意に燃えるが、イヴォは家の中では戦わせないことを告げ、兵士たちは戦わないことを約束する。数日後、事実上アブハジアを支援するロシアの小隊が集落にやってきた。]]


ジョージアに残って果樹園を経営している二人のエストニア人、イヴォとマルゴス。


瀕死の重傷を負って助けられたジョージア人の兵士。



アブハジア軍の検査。


左端にいるのが負傷していて助けられたチェチェン人でアブハジアの傭兵。

敵同士が同じテーブルで食事をしている。


マルゴスの家に爆弾を仕掛けられ全焼した。


一人になってしまったイヴォ。

見た後にすぐに思ったことは、この映画はソ連やロシアの映画とは違う雰囲気で、しっかりした構成、ストーリーは色々な賞を貰うのにふさわしい映画だと感じました。
久し振りでしっかりと作られた映画を見たようです、スケールの大きさで見せる映画ではありません。写真以外には女性の姿は無く、笑う場面も殆ど無く、憂さ晴らしやストレス解消とは縁の無い映画でした。

来年の正月1日からトルストイ原作の「戦争と平和」4部作が上映されます、続けて全部見るには時間と体力が必要でしょう、私は目下考慮中です。

 

12月23日で82歳になりました、目出度いのかどうなのか良く分かりません、美味しいステーキがあるようです、それだけでも「良し」としようか。